医師不足の解消や拠点整備など要望 12市議長ら、県と意見交換

2013.11.14

医師不足の解消や拠点整備など要望 12市議長ら、県と意見交換 /群馬県
2013.11.13朝日新聞 



 県内12市議会正副議長と県幹部が年に1度集まる意見交換会が12日、前橋市の県市町村会館であった。市議会側からは社会資本整備の要望に加え、医療や世界遺産をめざす「富岡製糸場と絹産業遺産群」関連の切実な訴えも目立った。

 医療では、医師不足や拠点病院整備で県に抜本対策を求める声が多く出た。

 「地域唯一の公立病院で医師が補充されない」と述べ、群馬大への働きかけを求めたのは館林市の岡村一男議長。邑楽館林地域6市町の組合立の館林厚生病院は2005~11年度に医師不足から産婦人、小児、整形外の3科が閉鎖され、不安が広がっているとした。

 「地域に拠点病院がない」。渋川市の入内島英明議長は市内の渋川総合、西群馬両病院が15年度開業をめざす再編統合に重点補助を求めた。吉岡町、榛東村との医療圏は救急搬送患者の圏内での受け入れが約55%にとどまり、約33%は前橋市に頼っているという。

 大沢正明知事は「医師不足は産科、小児科で特に深刻」とし、10月に設置した地域医療支援センターで若手医師を養成するなどして解決を図ると約束した。

 世界遺産では、構成資産のある富岡、伊勢崎両市の議長が解説施設やトイレ、駐車場の整備を要望。知事は今年度設置した委員会で方向性を検討中とし、「県と市町村が本気になって観光資源として磨き上げないといけない」と述べた。

 事業が前橋、高崎両市に偏っているとの嘆きも。太田市議長は県レベルのスポーツ大会開催、沼田市議長は「県土の均衡ある発展のため」と新たな産業団地の造成を求めた。