9病院が黒字拡大 石川県内18公立病院の決算 2012年度 患者増、経営改善進む 県立中央は純益16億円

2013.11.02

9病院が黒字拡大 石川県内18公立病院の決算 2012年度 患者増、経営改善進む 県立中央は純益16億円
2013.10.31北国新聞 

 
石川県内の18公立病院の2012年度決算が出そろい、15病院が最終黒字(純利益)となったことが30日、県への取材で分かった。

前年度より利益が増えたのは9病院で、最終赤字(純損失)となった3病院の中でも山中温泉医療センターと富来病院は赤字幅を減らした。

高齢化と診療体制整備による患者の増加や、経費の削減などで病院経営は改善傾向がみられる。


 増益となったのは県立中央、県立高松、市立輪島、珠洲市総合、加賀市民、河北中央(黒字転換)、公立穴水総合、公立松任石川中央、公立つるぎの各病院。


●高松は過去最高益

 黒字を確保した15病院のうち純利益が最も大きかったのは県立中央病院で、過去2番目の16億1千万円余を計上し、14年連続の黒字だった。

 コンピューター断層撮影(CT)装置や磁気共鳴画像装置(MRI)による検査が増えたほか、1人当たりの患者の入院日数が短くなり、より多くの患者を受け入れられるようになった。

 県立高松病院は過去最高の2億5千万円余を計上した。職員の退職に伴う人件費抑制に加え、入院患者の増加でベッドの稼働率が高まったことが利益を押し上げた。

 市町では、公立穴水総合病院の純利益が5億1千万円余と大きかった。

09年度からの改革プランに基づき、ここ数年は不良債務解消などで毎年7億円規模の予算が町の一般会計から充当されているが、金沢医科大病院の協力による医師確保で収益環境が改善した。

 河北中央病院は整形外科を中心に患者が増え、3千万円余の黒字に転換した。前年度の赤字は金沢市近郊の開業医増加に伴う患者数の減少が影響した。


●合併後初の黒字

 一方、赤字になった山中温泉医療センターと富来病院は減価償却費がかさんだ。

ただ、同センターと同じ加賀市の市民病院の収益が伸びたため、市の病院会計は合併による新市発足以来、初めて黒字に転じた。


●医師の退職響く

 公立宇出津総合病院は医師不足が響き、赤字転落した。

 昨年10月に医師1人が退職し、外科医が4人に減って患者数が減少。
機材の更新も負担となった。
外科医は今春から新たに1人が配置され、5人体制に戻っている。