「特定機能病院及び地域医療支援病院のあり方に関する検討会」25年10・30

2013.11.05

.「特定機能病院及び地域医療支援病院のあり方に関する検討会」25年10・30 抜粋


(3)紹介率及び逆紹介率

○現行の紹介率の算定式は、以下のとおり、逆紹介患者数が分母と分子の両方に計上されるなど、必ずしも病院の紹介及び逆紹介を適切に評価できるものではないため、紹介率、逆紹介率について、それぞれ算定式を設ける。

○その際、特定機能病院においては、一定数の救急搬送患者の受入れが行われている現状に鑑み、従来どおり、紹介率の算定式の分子に救急搬送患者の受入数を加える。

○なお、紹介患者及び逆紹介患者への対応を適切に評価するために、初診患者数から休日又は夜間に受診した患者数を除くこととする。

○また、特定機能病院の位置づけを踏まえると、紹介外来制の導入を進めていくことが必要であり、現状を踏まえ、紹介率の基準値を高めることとする。

○以上のことから、紹介率及び逆紹介率の基準値については、実態調査の結果も踏まえて、以下のとおり、紹介率:50%以上かつ、逆紹介率:40%以上とする。

【旧基準】
紹 介 率 = (紹介患者数+逆紹介患者数+救急搬送患者数)/(逆紹介患者数+
初診患者数) ≧ 30%

【新基準】
紹 介 率 = (紹介患者数+救急搬送患者数)/初診患者数 ≧ 50%
逆紹介率 = 逆紹介患者数/初診患者数 ≧ 40%
初診患者数:患者の傷病について医学的に初診といわれる診療行為があった患者の数(休日又は夜間に受診した救急患者の数を除く。)

紹介患者数:他の病院又は診療所から紹介状により紹介された者の数(初診患者数の内数)

逆紹介患者数:特定機能病院から他の病院又は診療所に紹介した者の数

救急搬送患者:地方公共団体又は医療機関に所属する救急自動車により搬送された初診患者(搬送された時間は問わない)。

<参考:休日・夜間の定義>
休日:日曜日及び国民の祝日に関する法律第3条に規定する休日
1月2日及び3日並びに12 月29 日、30 日及び31 日
夜間:午後6時から翌日の午前8時(土曜日の場合は、正午以降


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紹介率/逆紹介率(昭和大学 北部病院)

紹介率とは、当院を受診した患者さんのうち、他の医療機関から紹介されて来院した患者さんの割合のことです。
また、逆紹介率とは、当院から他の医療機関に紹介した患者さんの割合を示す数字です。

近年、医療現場は多様化しており、各医療機関の特性や機能を明確化し、地域の医療機関との連携、機能分化を促すことがプライマリ・ケアの視点からも重視されています。

大学病院等の高度医療を提供する医療機関にだけ患者が集中することを避け、症状が軽い場合は「地域のかかりつけ医」を受診し、そこで必要性があると判断された場合に高い機能を持つ大学病院を紹介する、そして大学病院等で治療を終え症状が落ち着いたら、その後の継続した観察を「地域のかかりつけ医」へ紹介し任せる、これを相互理解の上で協力することで、地域の医療との連携を図ります。

紹介率・逆紹介率の数値は、地域の医療機関との連携の指標であり、これらの指標が高い医療機関は、各患者さんの病状に応じた医療の提供に貢献していると考えられます。

当院値の定義・算出方法

紹介率

【分母・分子除外】 緩和ケア病棟・精神神経科病棟・精神高齢者病棟・NICU

逆紹介率

【分母・分子除外】 緩和ケア病棟・精神神経科病棟・精神高齢者病棟・NICU



紹介率  25.9%(median)1)
逆紹介率 なし

当院値をどうみるか?

紹介率、逆紹介率ともに昨年より増加し、地域医療支援病院として地域医療機関との役割分担を推進していると言えます。
特に、紹介率は日本医療機能評価機構が公表している中央値より非常に高くなっており、地域との連携が強化されてきていることが分かります。

“プライマリ・ケアを視野に入れた医療の機能分化と積極的な地域の病院への紹介・連携強化”



プライマリ・ケアとは、患者の抱える問題の大部分に対処でき、かつ継続的なパートナーシップを築き、家族及び地域という枠組みの中で責任を持って診療する臨床医によって提供される総合性と受診のしやすさを特徴とするヘルスケアサービスのことです。

近年の多様化する医療に対しては、ネットワークを広げることで幅広い視点からニーズに応えていくことが求められます。地域の医療機関と連携したり、社会資源を適宜バランスよく用いることは、地域中核の急性期病院である当院にとって機能を発揮する上では重要あると言えます。2)

今後は、紹介率は80%以上、逆紹介率も50%以上に向上させる必要があると考えます。
医師を中心に、地域医療連携室がより積極的に活動し、さらなる地域医療機関との病診連携の強化に努めていきたいと思います。

<参考文献>
1) 財団法人日本医療機能評価機構発行 病院機能評価データブック 平成20年度 平成22年3月発行
2) 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
http://www.primary-care.or.jp/paramedic/