新型インフルエンザ発生前のプレパンデミックワクチン接種は妥当か 1976年の豚型インフルエンザ騒動に学ぶ

2013.11.19

新型インフルエンザ発生前のプレパンデミックワクチン接種は妥当か
1976年の豚型インフルエンザ騒動に学ぶ

西村秀一氏(国立病院機構仙台医療センター 臨床研究部病因研究室長・ウイルスセンター長)


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MEMO パンデミックワクチンとプレパンデミックワクチン

 パンデミックワクチンは,実際に発生した新型インフルエンザのウイルスの株を使って製造する。

発症予防,重症化防止の効果が期待できる一方,発生後に製造を開始するため,国民全員分のワクチンを製造するのに一定の時間(現在の技術では1年半以上とされている)を要する。

 次善の策として,H5N1亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスを用いたプレパンデミックワクチンの製造・備蓄が進められている。

しかし,ウイルスは変化を続けているため,実際に発生する新型インフルエンザへの有効性は未知数である。

さらに,H5N1以外の亜型に対しては,抗原性が一致しないため効果が望めな現在,複数の株で2000万人分を備蓄しており,来年度はさらに1000万人分を備蓄する予定。