道立北見病院:日赤隣接地に移転へ 救急医療充実、赤字改善目指す /北海道

2013.10.16

道立北見病院:日赤隣接地に移転へ 救急医療充実、赤字改善目指す /北海道
2013.10.12毎日新聞 



 道は、道立北見病院(北見市)を、約2キロ離れた北見赤十字病院(同)の隣接地に移転、改築する。
公立病院が民間病院の隣地に設置されるのは道内で初。両病院の連携によりオホーツク圏の救命救急医療を充実させるとともに、慢性的な赤字の続く道立病院の収支改善を目指す。2016年度から運用開始の予定。【円谷美晶】

 道立北見病院は、1952年に結核療養所として設置。救急患者受け入れの専用施設や先進医療に対応できる設備がないことから、増築整備が検討されていた。

しかし、81年の改築から32年が過ぎ老朽化が進み、増築では一時的な対応にとどまることから、移転、改築による体制整備を決めた。

 六つの診療科があり、中でも心臓血管外科はオホーツク管内で唯一。移転後はステントグラフト(人工血管)など先進医療にも対応できるよう整備するとともに、同科の医師1名、看護師17人を増員する予定。

一方、赤十字病院は救命救急センターとして、高度専門医療や高次救急医療を担当するという。

 総事業費は約32億円。
うち今年度設計費2700万円が補正予算に盛り込まれた。

各地の道立病院は慢性的な赤字を抱えており、北見病院の2011年度の赤字額は5億9300万円。
道は、救急部門や合併症患者への対応強化よる患者数の増加により、移転後10年で約2000万円の赤字額縮減を見込んでいる。

 月内にも道と日赤道支部、両病院関係者による協議の場を設置。設備の共同利用や委託業務の共同発注、
医薬材料のほか医師の相互応援など具体的な連携策について検討する。

 北見赤十字病院は「現在は心臓疾患の患者は救急車で道立病院まで搬送している。隣接することでより迅速になり、患者の負担も減る。無駄のないよう役割分担して、協力していきたい」と話す。

 道立北見の現在の延べ床面積は5913平方メートル、130床(運用は38床)。移転後は約5300平方メートル、70床となる予定。