医師、相次ぎ辞表 院長ら、町と対立 町立松前病院 /北海道

2013.10.07

医師、相次ぎ辞表 院長ら、町と対立 町立松前病院 /北海道
2013.10.05朝日新聞


 専門科にとらわれない「全科診療」を掲げ、地域医療のモデルケースとして全国的に知られている松前町立松前病院(常勤医10人、100床)で、医師の辞職願が相次いでいることが分かった。

先月下旬から院長ら3人が提出、いずれも2014年3月末で辞職するとしており、患者らに不安が広がっている。

 病院などによると、辞職願は、木村真司院長が先月27日に石山英雄町長に提出したのに続き、今月3日付で吉野光晴内科部長、同4日付で八木田一雄副院長がそれぞれ院長に提出した。

 同病院では、今春定年となった病院事務局長(当時)の継続雇用問題で院長と石山町長らが対立。

木村院長は、赤字続きの病院を黒字に転換させた病院改革の推進役だった事務局長を定年延長で雇用するよう主張したが、町長側が拒否。

事務局長は定年後、半年間だけ臨時職員として雇用されたが、町長側が継続雇用を認めず、先月末に退職した。

 このため木村院長は「この体制では医療を続けることができない」として辞職を申し出た。

副院長や内科部長は退職の理由を「一身上の理由」としているものの、院長と行動を共にしたとの見方が広まっている。

 木村院長は札幌医大出身で、2005年11月に同病院に着任。様々な改革などを進め、全国から研修医などが集まっていた。