院内保育共同で利用 近隣の医師、看護師も対象-静岡済生会病院 15年度開設、県内初

2013.09.05

院内保育共同で利用 近隣の医師、看護師も対象-静岡済生会病院 15年度開設、県内初
2013.09.04静岡新聞  


 静岡済生会総合病院(静岡市駿河区)は2015年度、近隣の医療機関で働く医師、看護師の利用も受け入れる院内保育施設を開設する。

医師、看護師不足が深刻化する中、地域の基幹病院として人材確保を主導し、地域医療の充実につなげる狙いがある。

 同病院や県によると、共同利用型の院内保育施設は県内初。全国的にも珍しいという。
県は「医療従事者の多様なニーズに応える姿勢を歓迎したい」として、施設の建設費を補助する。

 延長保育や週2日以上の24時間保育を検討中という。同様のケースが他の地域にも波及すれば、夜勤や当直など不規則な勤務時間に追われる医療従事者の子育て環境の改善が期待できる。

 同病院近くの旧医師住宅跡地に延べ床面積約700平方メートルの施設を新設する。対象年齢は未就学児までで、定員は90人。
放課後児童クラブ、病児・病後児の計40人にも対応する。
来年3月に着工し、同年秋に完成予定。総事業費は約2億円。県は3分の1程度を補助する。

 同病院の杉原孝幸事務部長は「対象年齢の拡充を求める声が院内で上がっていた。そこへ『地域で一体的に』との考えも相まって実現に動き出した」と説明している。

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 ■院内保育実施は大規模病院中心

 県によると、県内の病院で院内保育を実施している施設は2012年3月時点で78カ所あり、200床以上などの規模の大きい医療機関が中心という。

 各地域にある診療所では、医師や看護師の子育て支援策として院内保育施設を独自に設置するのは困難とみられている。

 地域医療課の担当者は、今回の静岡済生会総合病院のような事例や、小規模病院が複数連携して院内保育を設けるなどのケースを「方策の一つ」としている。

 【写説】共同利用型院内保育施設の建設予定地=2日、静岡市駿河区

 【地図】静岡市駿河区・静岡済生会総合病院の共同利用型院内保育施設の建設予定地