医師確保で出産予約再開 水戸赤十字病院

2013.09.04

医師確保で出産予約再開 水戸赤十字病院
 2013・9・4朝日新聞

 水戸市の水戸赤十字病院は3日、医師不足を理由に休止していた来年3月以降の出産予約を4日から再開する、と発表した。
医師を派遣している昭和大学との交渉の結果、来春以降も必要な医師数を確保できる見通しが立ったとしている。
 
水戸赤十字病院で産婦人科部長を務める満川元一副院長が、県庁で記者会見した。
産婦人科の常勤医8人のうち、6人を来春以降も確保できる見通しとなったと明らかにした。
 「
県や医師会などと一丸となって大学に派遣をお願いした結果だ」と述べるとともに、「休止期間中、みなさまにご迷惑、ご心配をおかけした」と陳謝した。
 
ただ、現状よりも医師数は減る見込みのため、診療内容を多少縮小せざるをえないという。
糖尿病や心臓病など合併症のある妊婦などリスクのある出産を優先し、正常な出産の一部は地域の産婦人科医院に紹介することも検討する。
 
卵巣がんや子宮がんといった婦人科がんの治療について、満川副院長は「受け入れの制限が必要になるかどうかは決定していないが、出産も含め、周りの医院などで対応に困った患者を最優先に受け入れたい」と語った。
 
水戸赤十字病院は県央、県北地域で実質唯一の「地域周産期母子医療センター」。

年間500件近い出産を扱い、リスクのある妊婦も受け入れているほか、婦人科がん治療も担う。
 

昭和大学が東京都江東区に来年3月オープン予定の病院に医師が必要になったとの理由で、来年3月末で医師を引き揚げたいとする意向を水戸赤十字病院側に伝えていた。

水戸赤十字病院は必要な医師を確保できる見通しが立たないとして7月8日、病院のホームページで出産予約休止を発表していた。
 水戸赤十字病院の出産予約再開の発表を受け、水戸市の高橋靖市長は「市は、安心して子どもを生み育てられる環境の確保を目指しており、リスクのある妊産婦を継続して診ていただける方向になり安堵(あんど)している」とコメントした。