全社保病院ずさん会計 横行する不適切処理 新組織への移行にも影

2013.09.02


 全社保病院ずさん会計 横行する不適切処理 新組織への移行にも影
2013.9・2 信濃毎日新聞



 全国各地の全ての社会保険病院で不適切な会計処理が横行していたことが30日判明した。

経営を受託していた「全国社会保険協会連合会」(全社連)の監督が不十分だったのは間違いなく、検証の必要がありそうだ。

 社保病院を保有する「年金・健康保険福祉施設整理機構」(RFO)は来年4月、組織を「地域医療機能推進機構」と改め、社保病院の直接経営に乗り出す。

だが不明金の扱いをどうするかなどの課題を速やかに解決できなければ、新組織への移行に異論が出る可能性もある。

 伝票すら残されておらず会計ミスの原因が特定できないケースは44病院で計約3億7千万円。

うち社会保険群馬中央総合病院(前橋市)、社会保険中京病院(名古屋市)、社会保険神戸中央病院(神戸市)など8病院では特別損失分が1千万円を超える。単なる事務上のミスとは言い難い。

 関係者からは「横領などの可能性も否定できず、特定できるまで調査した方がいい」との声まで出ている。

 社保病院のずさんな会計処理は3月に結果が公表されたが、調査は極めて不十分だった。
RFOが主体となった今回の再調査では、次々と新たな事実が発覚した。

 厚労省は全社連に対し深刻な事態だとして厚労相名で改善を命令し、RFOには病院の管理に責任を持つよう異例の対応を要請する考えだ。