来月1日、日立の秦病院 273床 社会医療法人に認定 ひたち医療センターに改称

2013.09.02

来月1日、日立の秦病院 273床 社会医療法人に認定 ひたち医療センターに改称
2013.08.30茨城新聞



■昭和大と連携強化

日立市鮎川町の秦病院(小澤興理事長)は9月1日、救急医療に力を注ぐ県内初の社会医療法人として認定を受け、病院名を「ひたち医療センター」と改称する。

併せて、医師派遣などで支援を受けている昭和大(東京都品川区)との関係も強化され、同大の「連携病院」となる予定。

医師ばかりでなく、看護師や技師らスタッフ体制の充実も見込まれ、県北地域の救急医療拠点として役割が一層高まりそうだ。

社会医療法人は2006年の医療法改正に伴い、07年4月から導入された制度。

救急や周産期など公益性の高い医療活動を担う医療法人として、知事が医療審議会の意見を基に認定する。全国で203法人が認定されている(7月1日現在)。

社会医療法人化へ向け、秦病院では現在、一般病床132床、療養病床28床を備える地上6階建て、延べ床面積8505平方メートルの新病院を建設中。

近く本体工事に入り、15年3月に完成を目指している。

昭和大は同病院の初代院長の出身大で、昨年11月「協定病院に関する基本協定」を締結した。

現在は、歯科医師1人を含め医師15人中11人が同大の卒業生や関係者で、今年4月には元同大医学部主任教授の安本和正氏が院長に就任した。

9月には臨床検査技師や大学と病院の橋渡し役を担う企画課長を同大から招く予定で、同月中旬の大学理事会などを経て現在の協定病院から連携病院として認められより一層、関係強化される見通しだ。

日立、高萩、北茨城3市の救急医療の中核を担う同病院は過去3年間、平均で年787件の救急車を受け入れ、本年度も7月末までの4カ月間で327件を受け入れている。

ひたち医療センターの発足へ向け、同病院の後藤重史事務部長は「民間病院が充実した救急医療体制を維持するには、医師確保などの面で大学や行政との連携が欠かせない。昭和大と連携強化し、地域医療を守っていきたい」と話している。(小室雅一)

★社会医療法人

救急医療や周産期医療、へき地医療など公益性の高い医療活動を担う医療法人として、知事が認定する。救急医療では診察室や検査室を急患患者が専用、または優先的に使用できる体制を確保し、夜間・休日の救急車受け入れが過去3年間で平均750件以上に上ることなどが要件。病院側の負担は大きいが、法人税や固定資産税などが非課税となる。