三重の過疎地で医師の卵が実習 地域に溶け込む医療を実感 全国から14人 /三重県

2013.08.27

三重の過疎地で医師の卵が実習 地域に溶け込む医療を実感 全国から14人 /三重県
2013.08.25 朝日新聞



 全国から集まった14人の医学生が、県内で過疎地の地域医療を学んでいる。
実習を終えた医学生らによる報告会が24日、大台町江馬の町林業総合センターであった。


 県が主催し、開催は11回目。21日から鳥羽市の離島にある診療所など県内の7医療機関で実習が始まり、医学生は患者の自宅への往診、地域見学などをした。

 この日の報告会で医学生は「へき地の病院では医療器具は不足していると思っていたが、CT(コンピューター断層撮影の機器)があって驚いた」「病院内のお知らせが防災無線で流れてびっくりした」「離島では台風が来ると緊急搬送が難しいことを知った」などと発表した。

 鳥羽市立神島診療所に実習に行った三重大1年の堀口駿一さん(19)は、松阪市出身。
これまで「へき地」と言われる地域の医療を見たことがなく、医師が多忙で疲れているのではとイメージしていたが、実際は違ったという。「地域の人が気さくだということもあったと思うが、(医師が地域に)溶け込んでいた」と話した。

 高齢化率が県内で最も高い南伊勢町にある町立南伊勢病院でも医学生を受け入れた。

山添尚久・副院長は「実習に来た医学生に『マイナスイメージが変わった』と言ってもらえるとうれしい」と話す一方、「実習期間をもっと長くして、高齢者が多いことなど地域の実情をもっと知ってもらいたい」と今後の課題を挙げた。

 県によると、過去に実習・研修を受けた県外出身の医学生の中には、県内の病院で働くことを決めた学生もいたという。

 県地域医療推進課の井戸畑真之課長は「三重の地域を知ってもらいながら、今後三重で働こうと思ってもらえるきっかけにもなればいい」と話した。

 (金沢ひかり)