インフォームドコンセントと病院改革

2013.07.29

インフォームドコンセントと病院改革

 千葉県旭市議会議員 大塚ゆうじのブログ 7・25

 医療現場ではインフォームドコンセントという用語があります。
 一言で言うと説明と同意、もう少し詳しく表現すると、
 検査・治療などについて十分な説明に基づく、患者側の同意という意味です。

しかしここに治療者側の確固たる方針がなければ患者側が混乱に陥ります。

 例えばある臓器のがんになったとして、
 手術なら治る確率が○%、合併症は○○、
 抗がん剤なら治る確率が○%、合併症は○○、
 放射線療法なら治る確率が○%、合併症は○○、
 何もしなかった場合の予後は○年、
とだけ言われても不安になるだけで、適切に選択することは困難です。

 同じ病気でも90歳の人と40歳の人とでは治療方針が変わるのは当然ですし、
 同じ年齢でも個々の置かれた状況により治療方針が違ってきます。

 患者側が知りたいのは自分達にとって何がベストな選択なのかということです。これには単なる客観的な情報の

羅列ではなく、患者のことを知り尽くした主治医の意見が重要な位置を占めます。

 同じことが病院改革にも言えます。

 地方公営企業は○○という制度、地方独立行政法人は○○という制度、市民の皆様はどちらを選びますか?このように聞いても答は出てきません。
 地方公営企業と地方独立行政法人とではどのように違うのか、
そして経営形態の変更が旭市民及び地域住民にとってどのようなメリットがあるのか、行政が主体性を持って説明をしなければ、市民の同意以前に説明責任を果たして
 いないことになります。

さすがに最近は同じような主張はほとんど聞かなくなりましたが、黒字だからこのまま様子を見ていても状況は決して良くはなりません。

むしろ時間を追うごとに悪化します。子供が熱を出して寝込んでいて、専門家である医師が入院を勧めているのに、親が氷枕で様子を見るだけで、病状がどんどん悪化しているようなものです。

 来年4月には東金に東千葉メディカルセンターが、12月には冨里に成田冨里徳洲会病院がオープンし、同じタイミングで消費税の税率が上がることが予想されます。

つまり医師・看護師・患者の取り合いが起きて、なおかつ増税で病院経営の厳しさが増して行くということです。

このような状況下で医療の質を上げ、将来に渡って安定経営を維持するためにどうすれば良いのか、行政の適切な判断が求められています。

 病院改革反対派については無責任な反対運動を繰り返すのではなく、患者・市民・病院職員が納得出来る実現可能な対案を提示すべきと思っています。