つなごう医療 尾鷲総合病院、非常勤当直医に赴任 三重大医学部前部長 登教授 現場に立ち助けたい 設備や環境整備にも協力

2013.07.04

つなごう医療 尾鷲総合病院、非常勤当直医に赴任 三重大医学部前部長 登教授 現場に立ち助けたい 設備や環境整備にも協力
2013.07.02中日新聞 
 

【三重県】東紀州地域の中核医療施設である尾鷲市の尾鷲総合病院に、三重大医学部長だった登勉(のぼりつとむ)特任教授(63)が、小児科担当の非常勤当直医として赴任した。県内の地域医療の立て直しに尽力してきた登教授が自ら赴き、人員不足に悩む東紀州地域の医療現場をサポートする。(宮崎正嗣)

 登教授は南伊勢町迫間浦出身。
三重県立大医学部(現三重大医学部)卒業後、小児科医として同大付属病院で勤務した。
一九九七年に教授に就任し、二〇〇九年十二月から今年三月まで医学部長を務めた。

 部長時代は、医師不足が深刻な医療機関の支援に取り組んだ。
医学部を挙げて地域医療を維持するため、地方自治体から医学部に寄付金を出してもらい、医療に取り組む「地域医療学講座」を開設した。

 亀山、津、伊賀市から寄付を受ける代わりに、各市の公立病院に同大医学部の教員を派遣し、診療する制度を整えた。「“医師の人材派遣業”との批判もあったが、病院を立て直すには医師しかないという信念があった」と振り返る。

 尾鷲総合病院は現在、常勤小児科医が一人在籍している。
病院は今年三月、常勤医の休日を補完するため登教授に当直医の就任を打診。
部長時代から東紀州地域の小児科医療に危機感を抱いていたこともあり、快諾してもらった。

 「大学の仕事が落ち着いたら自分が現場に立って助けなくてはならないと感じていた。
職員に気持ち良く働いてもらうため、病院内の設備や環境の整備にも協力したい」と意気込む。

 登教授は毎月第一金曜の夕方から翌週月曜朝まで当直医として、小児科の診療を担当する。
このほか小児科では、第二、第四週の週末は津市の三重病院が派遣する医師が担当し、第三週の週末は常勤医の川口寛医師が引き続き診療する。