旭中央病院検討委員会の委員長職務代行であった長隆氏の著書「病院改革へ― なぜ、わたしは戦い続けるのか」が発売されました。 売れ行きは好調のようでamazonでは発売直後に在庫がなくなって、入荷待ちとなっています。・・・・

2013.07.29

『長隆氏の新著』

千葉県旭市議会議員 大塚ゆうじのブログ



旭中央病院検討委員会の委員長職務代行であった長隆氏の著書「病院改革へ― なぜ、わたしは戦い続けるのか」が発売されました。

売れ行きは好調のようでamazonでは発売直後に在庫がなくなって、入荷待ちとなっています。

私は予約販売で入手しました。

著書で触れられている病院改革の事例は有名なものばかりで、独立した章として取り上げられているのが氷見市民病院、旭中央病院、近江八幡市立総合医療センター、共立湊病院です。

章としては独立していないものの、改革事例として取り上げられているのが山形県・酒田市病院機構、さんむ医療センター、安房医師会病院、大江病院、東栄病院、夕張市立病院、十和田市立病院などです。

長氏が関わっておらず
失敗した病院にも触れられています。

長氏については民営化論者、独法化論者と言う人がいますが、近江八幡市立総合医療センターはPFIという民間手法を導入した運営を止めさせて普通の地方公営企業に戻しています。

PFIは運営を任された特別目的会社が損をしないように制度が出来ている上に、民間企業に病院経営に精通した人材がほとんどいないことから、近江八幡の他、高知県でも大失敗をしており医療業界では
信頼されていない運営方式です。

民間手法導入とは言っても特別目的会社の業務内容は契約で決まっており、契約以外の業務はしません。

従って、契約を上手に結ばなければ、平均的な公立病院よりもお役所的な対応になってしまうという欠点もあります。

長氏は政府の意向に逆らって、病院に対するPFI導入を批判して近江八幡市立総合医療センターを再生させました。
この流れは
高知県にも波及しました。

公立病院改革は成功すれば住民に多大な恩恵がもたらされるにも関わらず、エゴやイデオロギーなどが絡んで様々な抵抗が起こります。

百選練磨の長氏ですら病院改革を成功させるために多大な苦労を重ねているということが良くわかります。

旭中央病院の診療圏外の遠方から出張して来て、中央病院改革の反対運動をしている人たちがいる理由もこの本を読めば理解できます。

旭中央病院について長氏は冷静かつ客観的に見ています。

著書の中にある「この改革の成否ははっきり言って五分五分だ」との記載からもそれが読み取れます。
私もまったく同感です。
このように認識しているということは、長氏は地域、行政、議会などの情報を正確に入手して改革に当たっているということです。

私が調べている範囲では中央病院改革に反対している市民・職員は少数で、反対者の比率が一番高いのが市議会です。

明智市長は選挙前なので具体的なことには口をつぐんでいますが、病院から入る情報が多い分、より正確に判断する方向に舵を切っているように思えます。

先日、今年の秋に旭中央病院某科に医師を派遣している某大学が撤退することが某所にて発表されました。患者数が多い科だけに市民に与えるインパクトも大きく、政治家も早急に対応する必要に迫られるようになると思います。

つまり旭中央病院検討委員会が出した報告書の通りにするのか、
それよりも優れた医師確保等に結びつく代案を提示するのか、という判断を迫られることになるということです。

旭中央病院の改革の成否は議会議員に委ねられている、
と言っても過言ではありません。