志木市長選、あす告示 市民病院問題迷走、現市政の評価が争点 /埼玉県

2013.06.03

志木市長選、あす告示 市民病院問題迷走、現市政の評価が争点 /埼玉県
2013.06.01 朝日新聞


 任期満了に伴う志木市長選が2日告示される。現職で3選を目指す長沼明氏(58)と、新顔で市議の香川武文氏(40)=自民・民主・公明推薦=の2人がいずれも無所属で立候補を予定しており、一騎打ちとなる公算が大きい。
前回は無投票で選挙戦になれば8年ぶり。投開票は9日。1日現在の有権者数は5万8440人。

 長沼市政の2期目で懸案となった経営難の市民病院問題では、小児救急休止などを巡り、市の対応が混迷した。その評価が争点の一つとなる。

 市民病院は収益源だった整形外科の常勤医の退職で患者数が激減し、経営が悪化。2010年度以降、総額約20億円の公費を投入し、赤字を補ってきた。

 長沼氏は病院経営の中心をそれまでの小児医療から、高齢化が進む市民の疾病構造を踏まえた医療に転換する方針を表明。
昨年1月、小児科の入院・救急医療休止を突如発表した。地域の2次小児救急を担いながら、休止にあたって事前に県や地元医師会などと十分協議しなかった。「小児科の入院患者の8割は市外」として、財政支援を求められた近隣首長は「我々に責任転嫁しようとしている」と不信感を募らせた。

 香川氏は「市民病院の迷走で市民や近隣市町の信用を失った。
市長自ら病院経営に深く入り込んだことも経営不振の要因」と批判。

 長沼氏は「小児医療継続に向け、努力したつもりだが、結果責任は私にある。
今は地域医療の継続に努めるのが私の役割」と話す。

 長沼氏は指定管理者制度導入による公設民営化案を市議会に提案したが市議会は反対多数で否決。
市議会の決議を踏まえ、市民病院は来春の民間移譲を目指すことになった。(加藤真太郎)