医師紹介なら最高100万円、一般の人にも謝礼 千葉・匝瑳

2013.05.10

医師紹介なら最高100万円、一般の人にも謝礼 千葉・匝瑳
2013.05.08 朝日新聞

 医師不足が深刻化している千葉県東部の匝瑳(そうさ)市にある国保匝瑳市民病院(157床)が、病院に医師を紹介した人に最高で100万円の謝礼を支払う制度を4月から始めた。

医師不足対策で一般の人に支払う謝礼としてはきわめて高額という。

 謝礼は常勤医で100万円、非常勤医は20万円。誰が紹介してもよく、医師が3カ月以上継続して働いた後に支払う仕組みだ。

 同病院の常勤医は現在11人。
2001年度の22人から半減した。
最も若い医師は40歳代で、60歳代の院長と副院長も当直に入っている。
看護師も不足し、ベッドの一部は閉鎖している。

 同県東部では医師不足で病院の一時閉鎖や救急縮小が相次いでいる。同病院はこれまで医師紹介の専門業者に委託して募集してきたが、「東京から遠い」「子育て環境が整っていない」などと実らなかった。

 公立病院の経営に詳しい城西大の伊関友伸教授(行政学)は「一般の人にここまで高額な報奨金を出す例は聞いたことがない。
ただ、金で医師を集めただけでは長続きしない。若手医師を呼ぶには教育の充実など病院の受け入れ態勢を変える必要がある」と話す。

 (重政紀元)