佐久の川西赤十字病院支援 3市町組合、赤字額8000万円を負担 13年度から原則5年

2013.05.06

佐久の川西赤十字病院支援 3市町組合、赤字額8000万円を負担 13年度から原則5年
2013.02.09 信濃毎日新聞

 赤字経営が続く川西赤十字病院(佐久市望月)への財政支援について、佐久市、東御市、立科町でつくる川西保健衛生施設組合は、8日の組合議会定例会に医業収支の赤字を穴埋めする病院運営費補助金8千万円を盛った総額4億8千万円余の2013年度予算案を提出、原案通り可決された。同年度から原則5年間、赤字額について上限8千万円を2市1町で負担する。

 公的病院の赤字を市町村が穴埋めした際に特別交付税が充てられる国の制度を活用。
川西赤十字病院の規模などで計算すると交付の上限額は1億円余だが、同病院の今後の自助努力による収益増も期待し、8千万円にとどめた。
負担割合は佐久市66%、東御市10%、立科町24%。3市町それぞれの最近5年間の同病院平均利用者数と人口を踏まえた。

 同病院の11年度の医業収支は8100万円余の赤字。同病院の経営改善計画によると、医業収支の赤字幅について、12年度は約1億3200万円に拡大する見込みだが、病床構成の変更や医師確保などの経営改善で13年度が8300万円余、14年度は6300万円余に抑え、15年度は黒字転換を見込んでいる。

 この日の議会では議員から、同病院の経営改善状況のチェックを組合としても強めるよう求める意見があった。

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釧路赤十字病院の精神科病棟閉鎖問題*財政支援に自治体難色*経営改善「努力足りぬ」
2013.01.22 北海道新聞
 
釧路赤十字病院が、2014年3月末で閉鎖方針の精神科病棟を存続させるためとして釧路管内の市町村に求めている財政支援について、自治体側が難色を示している。
支援要請とともに病院側が示した経営改善計画について、8市町村の大半が「病床稼働率の向上など経営努力が足りない」とみているためだ。

 病院側の経営改善計画によると、病院全体の病床稼働率を現在の76%から80%に引き上げ、精神科ではデイケアを実施したり訪問看護を強化したりする方針。
しかし、これらを実行しても「13年度に1億6千万円の財政支援が必要」として、8市町村と道に支援を求めている。

 これに対して、市町村側は、病床稼働率の目標設定をさらに数ポイント引き上げるなどの経営努力をすれば支援は必要ないはず、とみる。
鶴居村は「地方公務員の給与がカットされる中、病院職員の賃金や人員の見直しがないまま安易にお金を出せない」としている。

 病院側が公表した計画が単年度の収支見込みにとどまり、中長期計画が示されないことへの不満もある。

病院の増改築に伴う借入金の償還が今後、ピークを迎えるため、白糠町は「財政支援したとしても、14年度以降の経営がどうなるのか分からない」と困惑する。

 日赤や厚生連などの経営する公的病院に市町村が財政支援した場合、国の特別交付税により補填(ほてん)措置を受けられる仕組みがある
。だが、釧路市は「あくまでも病院の経営努力で存続してもらいたい。経営難の病院が新たに現れた際の前例になってしまう」と注文する。

 複数の基幹病院がある地域で特定の病院に財政支援した事例がこれまでないことも自治体を慎重にさせている。道も「地元の市町村の課題」として、要請に応じる考えはない。

 財政支援を含めた精神科病棟の存廃は、23日に開かれる精神科医療懇談会で引き続き協議される。(小野孝子)