院長不在、1カ月も 筑西市民病院、外科常勤医もゼロに /茨城県

2013.04.26

院長不在、1カ月も 筑西市民病院、外科常勤医もゼロに /茨城県
2013.04.24朝日新聞 


 新中核病院建設に向けて再編統合の対象である2公立病院のひとつ「筑西市民病院」(筑西市玉戸)で、院長不在の状態が1カ月続いている。

やめた院長が外科医だったため、外科の常勤医がいなくなり、手術が必要な救急患者は民間病院や大学病院に受け入れてもらわざるを得なくなっている。


 筑西市民病院は現在、常勤医は8人。非常勤の医師を含め、診療しているのは内科や外科、泌尿器科、産婦人科、眼科など10科あり、稼働している病床数は50床。

 筑西市や市民病院などによると、院長だった石川義典氏は3月初め、当時の吉沢範夫市長あてに院長の辞表を提出した。

外科医として診療していた患者が計約300人いたため、田辺義博副院長らが翻意を促したが、同22日付で退職した。
理由は、病院の運営方針を巡るものではなく、「あくまでも個人的なもの」という。

 常勤の外科医がいなくなり、約300人のうち症状が安定している患者は、近隣の開業医に振り分けるなどして対応。
専門的治療の必要な患者には転院を依頼したという。

 市によると、手術を必要とする救急患者は、市内の協和中央病院や近接の自治医大病院(栃木県)などで受け入れてもらっている。

 筑西市民病院は、日本医科大の「特定関連病院」の位置づけで、同大との関係が深い。
市幹部は「大学側に外科の常勤医派遣をお願いしているが、医師不足もあって厳しい」と話す。

 院長の職務代理者を務める田辺副院長は、公立病院として地域の2次救急医療を支え切れていない現状を認める。
「新中核病院完成まで数年はかかると予想され、その間、市民病院が地域医療を支えていかなければならない」と強調する。
新中核病院の将来像が描ければ、医師も集めやすくなるとし、早期の実現を求めている。(吉江宣幸)