釧根管内の10病院*手術歴や処方薬、エックス線画像...*患者情報共有へ*転院や救急搬送効率化

2013.03.23

 

釧根管内の10病院*手術歴や処方薬、エックス線画像…*患者情報共有へ*転院や救急搬送効率化
2013.03.22 北海道新聞

 釧根管内の10病院が新年度、患者の治療経過や検査結果などの情報を共有する「釧路・根室地域医療情報ネットワーク」を整備する。

患者が転院や救急搬送などでかかりつけ以外の病院を受診した場合、医師がその患者の状態を事前に把握し、治療に役立てることが狙い。

2014年度には釧根管内の他の病院や診療所も10病院の情報を閲覧できるようにする。(長谷川裕紀)

 同ネットワークに参加するのは、市立釧路総合病院、釧路労災病院、釧路赤十字病院、釧路孝仁会記念病院、釧路協立病院(以上、釧路市)、町立中標津病院、町立別海病院、市立根室病院、標津町国保標津病院、知床らうす国保診療所(羅臼町)。

 患者の同意を得た上で、本人の病状や手術歴などをまとめた要約書(サマリー)や処方した薬の情報、エックス線画像などを共有する。
セキュリティー面にも配慮して外部から接続できない仮想専用線網(VPN)でつなぎ、各病院の医師や看護師らがパソコン画面から見られるようにする。

 これまでは病院が他病院の患者を受け入れた場合、紹介状を確認するか本人やかかりつけ病院の担当者に尋ねる必要があった。
同ネットワークによって医師や看護師らが詳しい本人の情報を治療前に得ることで、各病院が同じ検査をしたり患者が病状を説明したりする手間が省ける。

 同ネットワークは総事業費20億円で、このうち6億2千万円は国の地域医療再生臨時特例交付金を活用する。
市立釧路総合病院が代表幹事になり、昨年10月に協議会を設立。
新年度末にネットワークを稼働させ、14年度以降には管内の他の病院にも対象を拡大し、10病院の情報を得られるようにする。

 市立釧路総合病院は「大きい病院で検査した結果を、地域の病院が治療に生かすこともできる。面積の広い釧根管内の各病院同士がより緊密に連携できる」としている。