医学部新設に関する議論ではOECD単純平均が 引用されることがよくあります。

2013.03.18

医学部新設に関する議論ではOECD単純平均が
引用されることがよくあります。(3・18千葉県旭市議会議員 大塚ゆうじのブログ)

OECD単純平均とはOECD加盟国の人口当たりの医師数を国数で割った数です。10万人当たりの医師数はギリシャ602名、スウェーデン557名、などの数を単純に足して国の数34で割ります。

これですと人口の少ない国や日本とは事情が異なった
国の数字も「公平に」反映されるため、実態を正確に表現しているとは言えません。

国によって医療のあり方は異なるためそもそもOECDを持ちだすことが適切かという問題が生じますし、OECDを持ちだすのであればOECD加重平均の方がより実態を反映していると考えます。

OECD加重平均とはOECD加盟国の全医師数を全人口で割ったものです。

人口10万人あたりの医師数はOECD単純平均では324名、OECD加重平均では272名です。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/043/siryo/__icsFiles/afieldfile/2011/01/18/1300372_2.pdf

日本の都道府県の中でOECD単純平均に達している都道府県はありませんが、OECD加重平均を超えている都府県は8つあります。
http://todo-ran.com/t/kiji/10343

二次医療圏で見ると急患の搬送遅れでニュースになったばかりの埼玉県利根医療圏での人口10万人あたりの医師数は96人とかなり少なくなっています。

しかし救命救急センターの医師が教授ごといなくなった鳥取大学がある鳥取県西部医療圏は354人とOECD単純平均すら超えています。
http://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings_fs/material/zaiseib210421/03.pdf

2008年に東京都区部で妊婦の搬送先が中々決まらなかった事例では
人口10万人あたりの医師数が1145人とOECD単純平均の3倍近くある東京都区中央部医療圏の複数の病院も受け入れることが出来ませんでした。
http://senjukaihomepage.web.fc2.com/081022bokutou.html

OECD単純平均を目安として医師数を増やしただけでは問題は解決しないのです。