「医師不足」の解決

2013.03.12

 

「医師不足」の解決(3・10千葉県旭市議会議員 大塚ゆうじのブログ)


現在の医師不足は偏在なのか絶対数の不足なのか
様々な議論がなされています。

絶対数が不足すると言う主張をする人たちは
医学部新設をすべきとの考えを持っていますが、
いくつ新設をすれば問題が解決するのかについては言及しません。

現在医学部医学科を持つ学校は80校あり、定員を1~2名増やしただけで、
医学部1校を新設したのと同じことになります。

2008年以降、医学部定員は1416人増えていますが、これは医学部17校の新設に相当します。
そして大増員した医学生はまだ卒業していません。

人口当たりの医師数が多い都道府県は徳島県、東京都、京都府、福岡県、鳥取県であり、人口10万人当たり300人の医師がいます。
これは千葉県の1.7倍になります。

それではこれらの都県で救急医療をはじめとする諸問題がないか?というとそうではありません。京都府北部は慢性的な医師不足ですし、

鳥取県では大学病院救命救急センターの医師が教授も含めて全員退職するという事態が起こっています。

そもそも元々は医師不足とは言われていませんでしたし、人口10万人あたり300人という数字はOECD加重平均の272人を超えています。

医学部を3つくらい余分に作っても今の問題解決にはつながりません。

日本は病床数が先進諸国と比べて多すぎるため、病床100床あたりの医師数が少なすぎて過重労働につながるという現象が起きています。
http://www.iryoseido.com/toukou/01_001.html

人口10万人当たりの医師数が243人と東京、京都、鳥取を含む19の都府県よりも少ない米国では急性期医療を担う病院に人的資源を集中し、
亜急性期以降は医療機関ではないナーシングホームで行っています。

そして病院とナーシングホームを合わせた人口当たりのベッド数は日本の病院の人口当たりの病床数にほぼ相当します。

つまり日本で行わなければならないことは金太郎飴のように同じような病院を維持するのではなく、選択と集中、人的資源の適正配分により各病院の役割分担を明確にして地域医療を守ることなのです。