医療センター、保険医再指定へ 苦しい経営、今後も /茨城県

2013.02.25

医療センター、保険医再指定へ 苦しい経営、今後も /茨城県
2013.02.22旭新聞 


 診療報酬の不正請求をした東京医大茨城医療センター(阿見町)の保険医療機関の指定取り消しは、3カ月で終わることになった。地元の市町村からは歓迎の声があがった。医療センターは、厳しい経営状況が続くとの見方を示した。

 21日午後、厚生労働省関東信越厚生局の担当者が県庁で会見し、3月1日付の再指定を発表した。20日の諮問機関の協議会で「取り消し期間が3カ月では短い」との意見も出たと紹介したうえで、地域医療を守るうえで必要な医療機関であることから再指定を認めたと説明した。

 神経科▽呼吸器科▽消化器科▽心臓血管外科▽歯科の5科は、他の科や周辺の医療機関でカバーできることから外し、19診療科とする。病床数も約2割減らす。診療科数と病床数は、原則として2017年11月末まで変えないとした。

 再指定の決定を受け、美浦村の中島栄村長は「住民の安心につながる」と歓迎。広域消防本部のある龍ケ崎市の中山一生市長は「再び安心して(急患を)受け入れてもらえることになり喜ばしい」と述べた。

 この日、医療センターの松崎靖司病院長も県庁で会見。改めて謝罪したうえで、「5万人を超える方々の署名が大きな力になった」と感謝した。

 指定取り消しに伴い、医療センターは約4千人の通院患者に他の医療機関へかかるよう促し、受け入れは救急やがんなど特定の患者に絞ったため、患者数は大きく減っている。

 松崎病院長は、12月以降の医療収入が従来の3分の1~4分の1に激減したと説明。「再指定後も患者の半分が戻ってくるかどうか。簡単にはいかないが、それもペナルティーだと認識している」と述べた。