診療科絞り再指定案 知事「国と詰め」 茨城医療センター /茨城県

2013.01.25

診療科絞り再指定案 知事「国と詰め」 茨城医療センター /茨城県
2013.01.23 朝日新聞


 東京医大茨城医療センター(阿見町)が保険医療機関の指定を取り消されている問題で、橋本昌知事は22日の定例会見で、診療科を限って再指定する議論があることを明かし、「どの科にするか(国との間で)詰められてきている」と述べた。病院全体ではなく、重要度の高い診療科から再指定される可能性を示した。


 茨城医療センターは、診療報酬約8280万円を不正に請求したとして、昨年12月1日から保険医療機関の指定を取り消されている。
保険診療ができないため、受け入れる患者は外来、入院ともがんや救急などに限っている。
保険診療と同じ自己負担で済む特例措置の「療養費払い」も実施しているが、すべての患者に適用されるわけではない。

 この日の会見で橋本知事は「周辺の病院で、これ以上患者が増えると受け入れられないとの声が出ている」と指摘し、「(厚生労働省に)できるだけ早く再指定をお願いしたい」と述べた。

 厚労省関東信越厚生局によると、診療科を絞って再指定したケースは、岩手県一関市の国立療養所岩手病院(当時)であるという。

 岩手病院は、医師数を水増しして診療報酬約6億8千万円を不正請求したとして、2000年6月に保険医療機関の指定が取り消された。
神経難病患者や重症心身障害者らの診療を担っていたことから、3カ月後の同年9月に、6診療科のうち神経内科や小児科など4診療科が再指定された。

 橋本知事は、先に再指定される可能性のある診療科名は挙げなかった。
約500床ある医療センターの病床数を絞って再指定される可能性については、「十分ありうる」と語った。

 県国民健康保険室は「どの診療科も重要」としたうえで、「医療センターはがんと肝疾患治療の拠点病院になっている。
これらの診療科と、救急医療にかかわる診療科はより重要性が高い」と説明する。

 再指定を受けるには、まずセンターが厚生局に再指定を申請する。
厚生局の諮問機関で、有識者や保険者、医療機関などで構成する協議会の審議を経て、厚生局長が再指定する。

 厚労省関東信越厚生局医療課によると、1月中に協議会で医療センターの再指定について審議する予定はないという。

 県幹部は「仮に2月に協議会が開かれて再指定が認められ、厚生局側も同様の判断をしたとしても、実際の再指定はその翌月から。つまり一番早くても再指定は3月1日だ」と話した。

http://ksm.tokyo-med.ac.jp/