天理市立病院:診療所に 病床持たず衣替え--来年4月 /奈良

2013.01.18

 

天理市立病院:診療所に 病床持たず衣替え--来年4月 /奈良
2013.01.17毎日新聞 ) 


 天理市は、赤字経営が続く市立病院(仲川昌之院長、129床)を14年3月末で事実上廃院とし、病床を持たないメディカルセンター(診療所)に衣替えする方針を決めた。

指定管理者制度を導入し、公募で指定管理者を選ぶ意向で、今年9月の議会承認を目指す。

 16日の市議会市立病院改革特別委員会で明らかにした。

 市立病院は1950(昭和25)年、当時の二階堂村国民健保直営診療所として開設。

76年に市立病院に改称した。市が属する医療圏の病床数が基準を上回る状況が続く中、医師・看護師不足の影響なども受け、赤字経営が続いていた。

 国の「公立病院改革ガイドライン」に基づき、市は改革プランを策定し、11年度まで3年間取り組んだ。

しかし、11年度の病床利用率が目標の82・2%を大きく下回る60・6%にとどまるなど、目標を達成できなかった。11年度決算によると、赤字補てんなどのための市からの繰り出し金は年約4億円に上り、累積欠損金も約12億円に達した。

多い時に20人いた常勤医師も11人に半減している。

 市によると、来年4月開設のメディカルセンターの診療科は内科、外科、婦人科で、健診センターを併設し、がん検診なども行う計画。

5階(地下1階)建ての病院施設(延べ約8200平方メートル)のうち、75年建設の旧館部分は解体し、90年建設で耐震性がある増築部分(約2400平方メートル)をセンターとして使う方針。
14年度に増築部分を改修予定で、改修が完了するまでは旧館で業務を行う。

 事実上の廃院に伴い、事務職以外の医師ら職員の退職金や借金の清算などで必要となる約14億円は第三セクター等改革推進債を発行して対応する方針で、10年での償還を目指す。【熊谷仁志】