医師不足対策が喫緊の課題であるにも関わらず、全く医師の心に響かない.....

2013.01.11

 

医師不足対策が喫緊の課題であるにも関わらず、全く医師の心に響かない、お金と時間がかかることが羅列されていましたので本ブログにて解説します。(千葉県旭市議会議員 大塚ゆうじのブログ2013・1・10)

チラシでは「旭中央病院は健全な経営であり、独法化の必要はありません。」
と書いてありまが、これは私が議会にて繰り返し主張してきた通り、医師をはじめとする職員の激務の上に立った黒字です。

厚労省のサイトにある「平成22年就労条件総合調査結果の概況」によると
民間企業の平均有給休暇取得日数は8.5日ですが、旭市役所と中央病院のそれは以下の通りです。

これはあくまでも全職員の平均ですから医師だけですともっと少ない可能性があります。

旭市役所
18年度 6.9日、19年度 7.4日、20年度 7.5日、21年度 7.5日、22年度 7.6日

中央病院
18年度 3.1日、19年度 3.7日、20年度 4.8日、21年度 4.4日、22年度 4.3日

したがって労働条件を改善し、医療の質を上げるためには経営形態変更も含めたあらゆる選択肢を検討しなくてはなりません。
「旭中央病院は健全な経営であり、独法化の必要はありません。」というのは最初から医療の質向上のための選択肢を捨て去っているのと同じです。

チラシには「千葉県全体の医師、看護師増やし」「県の医師派遣や救急コーディネート委託事業に必要な、人材と財源対策を」としています。

しかしながら千葉大学も医師不足です。
どうやって医師を増やすのでしょうか?

以前のブログに書いたように中央病院を含む地域の公立病院に相当数の非常勤の医師を招聘すれば今のままでも問題は解決します。

しかしそれには市役所の予算を億単位で使うことが必要であり、他の行政サービスが滞ります。
右肩上がりの時代であればそれで良かったかも知れませんが、
今は国にも県にも市にもお金がありません。
従って今ある医療資源を有効活用する方策が求められます。

病院職員の過重労働の一因は150~200名にも上る長期在院患者の転院が円滑に進まないことにあります。
残された病床を自転車操業のように運営するため医師・看護師は疲弊しています。
また旭市民が入院してもすぐに退院をお願いせざるを
得ない状況が続いています。

昨年3月に退職したある優秀な若手医師は「夜間休日に救急患者を診るのは構わない。
でも平日の日中に転院要請しても断られるのはる。」
と嘆いていました。
地域の患者さんを地域の病院へ円滑に転院してもらうには各病院の経営陣を同一にして実質的に経営統合することが必要です。

そのための最善の手段が公設公営の一形態である地方独立行政法人です。

チラシに書かれていることを実現するには多大な予算と長い年月が必要となります。
医療改革はスピードとの勝負である上に、予算には限りがあり医療だけに費やされるものではありません。一定限度内の予算でより良い医療サービスを継続的に提供出来る体制作りが大切です。

第3回旭中央病院検討委員会は2月8日午後2時から開催されます。
場所が決まりましたら本ブログにて告知しますので多数の傍聴をお待ちしています。