大阪府 地域医療の担い手としては、関西の病院グループである生長会も負けていない。目下、府南部に位置する阪南市民病院を立て直し中だ。

2014.01.02

大阪府 地域医療の担い手としては、関西の病院グループである生長会も負けていない。目下、府南部に位置する阪南市民病院を立て直し中だ。「病院ランキング」2013.10.26  週刊ダイヤモンド 


運営難で廃院目前 阪南市民病院の再出発


 新臨床研修制度が始まった影響と勤務医の独立開業が重なって、2007年、阪南市民病院の医師数は16人から4人まで減少した。

医療過疎地である府南部の地域医療は危機的状況に陥った。

市民も立ち上がり、病院存続に働きかけた。打開策として10年、府下で初めて指定管理者制度が導入され、生長会が運営を任された。

 1952年開設の病院は老朽化していたため、すぐに病院改築が始まり、今年4月に竣工した。

 1年目は院長や各診療科のトップらが医師集めに奔走し、組織づくりに注力。

2年目以降の重点テーマは業務の標準化、人材育成へと移った。http://www.seichokai.or.jp/hannan/patient/outpatient/timetable.php

高齢化率が高い地域特性を鑑みて、高度医療よりも「総合的な診療ができるプライマリーケアの機能強化を優先した」と藤本尚病院長。

12年には、全国から総合診療科医180人が集まり、土曜の夜から翌朝までオールナイトで「尋常じゃないカンファレンス」というイベントを開催して診断能力を競い合った。

 今回のランキングは大阪府73位で、医療の機能、経営状態の両面とも課題は多い。

生長会法人本部事務局の山村達雄次長は「スタート時の損益にはこだわらない」とし、長期的な視点で浪費なのか、投資なのかを見極める。

今の経営がどのレベルにあるかは「グループ他院との比較で判断できる」という。かつて廃院目前に立たされていた病院を再生できるか。民間大手の手腕が試されている。