社保病院・使途不明金問題 7・7カ月分の多額賞与も 14年度機に見直しへ

2012.12.25

 

社保病院・使途不明金問題 7・7カ月分の多額賞与も 14年度機に見直しへ
2012.12.24  


 不明朗な会計処理が発覚した社会保険病院で、全国社会保険協会連合会(全社連)が経営する51病院のうち、年に7・7カ月分の多額賞与を支給していたケースがあることが23日、分かった。

最も少ない病院は2・8カ月分で待遇にばらつきがあった。全社連関係者が明らかにした。

 病院を保有し、使途不明金など会計問題を調査中の独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構」(RFO)は、各病院長が独自に賞与額を決めていることが原因とみている。

RFOが病院を直接経営するようになる2014年度を機に、全国の国立病院と同水準の年3・95カ月分を基本とするよう見直す。各病院の経営状況により、さらなる減額も検討する。

 7・7カ月分の賞与を支給していたのは11年度で社会保険徳山中央病院(山口県周南市)。

担当者は「当病院に使途不明金はない」とした上で、賞与について「民間的な経営を徹底し、少ない人数で高収益を上げている。

これだけの賞与がなければ激務に耐えられる看護師が集まらない」と適正な額だと説明した。

 関係者によると、51病院のうちRFOの調査対象となった49病院では、賞与が国立病院の水準を上回ったのは徳山中央のほか、名古屋市の社会保険中京病院(6・6カ月分)など37病院。

下回ったのは11病院で、同水準は1病院だった。RFOは現在、病院の経営を全社連に委託。

14年4月に病院を直営する「地域医療機能推進機構」へ改組する予定。【共同通信 秋田魁新報】








社保庁のうみ出し切れず 医療機関舞台に巨額不明金
2012.12.21 共同通信  


 社会保険病院で不適切な会計が放置され、少なくとも5億円が使途不明になっていることが21日、露呈した。
戦後に国民の保険料で整備された病院を舞台とした不明金は、今後の調査で拡大する恐れもある。
旧社会保険庁絡みでは大規模保養施設「グリーンピア」のずさんな運営が問題視されたが、依然としてうみが出し切れていない現状が浮き彫りになった。
 
▽限界
 「反省すべき点はあるが、病院の会計処理は個々の現場に立ち入らないと分からないこともある。
限界はある」
 
ずさん会計の中間調査報告を説明する記者会見で、厚生労働省の
重元博道 社会保険病院等対策室長は監視が行き届かなかった実情に声を落とした。
 
不明金は、社会保険病院を保有する独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構」(RFO)が2014年4月から病院を直接経営する組織に改組されるのを前に、各病院の財務状況を調べて判明した。

調査の途中だったが「多額の特別損失処理が複数の病院で確認された」との報告が上がり、政権移行中に発表するという異例の展開となった。
 
▽無駄遣い批判
 社会保険病院は終戦直後の昭和20年代から、病院不足を補うことを目的に、中小企業の会社員らが加入する旧政府管掌健康保険(現・協会けんぽ)の保険料などを使って全国各地に順次整備された。
 
しかしその後、地域の病院整備が進むと、民間と競合する公的病院の見直しが進んだ。
00年代に入り、グリーンピアに年金保険料が流用されていたことが相次いで発覚すると、国民からの無駄遣い批判が集中した。
その流れの中で社会保険病院の整理合理化計画が加速した経緯がある。
 
▽政治が左右
 ただ福祉施設とは違い、地域医療の中核を担う社会保険病院の売却は容易ではなく、ほとんど進まなかった。
地域の医師不足や診療科の廃止などへの不安も高まり、地元自治体や患者団体が反発。病院の存続を求める声が強くなった。
 
これを受け09年の政権交代後、鳩山政権は社会保険病院を存続させる方針に転換した。
存続のための法案は提出後にいったん廃案となったが、RFOの設置期限を延長させる法案が与野党協力の下、議員立法で成立。

さらに11年6月、RFOを改組して病院を直営する「地域医療機能推進機構」とする法案も議員立法で成立した。
政治状況に大きく左右され、泥縄的に政策を変えてきた点は否めない。
 これから政権を担う自民党内には、社会保険病院の「存続派」と「売却派」がおり、行方はますます不透明になっている。

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社保病院事務長11人が厚労OB 不適切会計の一因か、一掃へ

 不適切な会計処理が相次いだ全国の社会保険病院で、厚生労働省OB11人が事務局長を務めていることが22日、厚労省の調査で分かった。
社会保険病院を経営する全国社会保険協会連合会(全社連)が、経営の実務経験の少ない厚労省OBを事務の最高責任者に据えたことが、不適切な会計が広がった一因になったとの指摘もある。

 病院を保有する厚労省所管の独立法人「年金・健康保険福祉施設整理機構」(RFO)は14年、地域医療機能推進機構に改組して直営に乗り出す。推進機構は全社連や病院で働く職員の大半を採用する見通しだが、少なくとも幹部として働いている厚労省OBは一掃するとみられる。

2012/12/22 17:02 【共同通信】

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社保病院、治験や実習で簿外処理

2012年 12月21日 20時46分
提供元:共同通信
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 不適切な会計が発覚した社会保険病院で、9病院が治験の受託料を簿外で処理したり、3病院では看護実習生受け入れ受託料を簿外処理したりしていたことが21日、分かった。

厚生労働省は同日夕、不適切な会計処理に関する中間調査報告を公表。
各社会保険病院などへの指導監督を強化する方針だ。調査を実施した「年金・健康保険福祉施設整理機構」は、刑事事件に発展する可能性を「否定できない」との見解を示した。
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4社会保険病院で5億円使途不明…刑事事件化も
読売新聞12月21日
 
厚生労働省所管の独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構(RFO)」は21日、社会保険病院4か所で計5億1400万円の使途不明金が発覚したにもかかわらず、原因究明しないまま2010〜11年度決算で特別損失に計上していたと発表した。

 調査は継続中で、使途不明金と病院数はさらに増える可能性がある。

 発表はRFOが厚生年金の保険料などを財源に設置された全国に59ある公的病院のうち、財務状況の調査が終了した23病院の結果を公表した。
RFOは調査中であることを理由に病院名を明らかにしていないが、「刑事事件に発展する可能性も否定できない」として、さらに調査を継続する方針だ