11月6日  BSジャパン・・ 長 隆の出演の趣旨です。

2012.11.07

 

.BSジャパン11・6 PM7時~55分間

『最善の医療を求めて』第2弾は「今、病院が危ない」をテーマに病院経営の危ない現状についてトークしました

 

一見するとうまくいっている病院に見えても、その現状を見てみると医者もかなり過酷な勤務を強いられていたり、無理が経営があったりします。

 

患者の目にはわからないものですが、患者側にできることはあります。

自分の病状に合わせて適正な受診をすることです。

あとかかりつけの医師に見てもらった上で、大病院に行くとか、ちょっとした患者側の工夫で医療環境も良くなるようです。

 

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患者で混む病院から突然医師がいなくなったり、診療科が休止となるケースは決して地方だけの話ではありません。

 

1医師不足

 

医師の量の問題。

絶対数が不足しているうえに、診療科偏在・地域偏在が加わっている状態。

 大学の定員数を増やせば絶対数は増えるが、診療科や地域によって、偏在は残る。小児科・産婦人科医が敬遠される原因分析と対策、コンビニ受診を制限できなければ医師養成数を大幅に増やしても焼け石に水。

 

②医師の質の問題

 医師は大学を卒業したからといってすぐに一人前になれるわけではない。

10年かかると見た方が良い。

患者にとって良い医療の提供に、技術・人柄の両面で良い医師が必要。良い医師になるまでには時間がかかり、医師を増やせばすぐに解決できる問題ではない。

 

③供給者(大学)の事情

『新臨床研修医制度』が6年前に始まった。

 これは、自由に研修先を選べるが、その結果、過重労働の病院には、医師が行きたがらなくなってしまった。

医師は様々な症例を積むことができ、優秀な教える人がいる病院を研修先として選ぶ傾向がある。

 

 

2.OECDデータ 医師数

 

これは人口1000人あたりの医師数を示したものだが、日本は34か国中、28位と低く、医師の数はOECDにおいて比較すると少ない

 選択と集中・再編ネットワークで医師不足解消できる事例。鰍沢病院150床常勤医9人・市川三郷町病院100床常勤医8人 統合(2014・4) 2病院(1.8キロと近い)とも10人 合計20人不足だが 統合で解消できる。医療需要から単純に必要医師数を決めるのは誤り!

 

なお、医学部を新設するというのも一つの手だが、高度な技術をきちんと学生に伝えられる先生を集められるのかという問題がある。現実的ではない

 

 

3.大病院に押し寄せる患者に対し

 

医療機器が充実し、医師数も多くいる大病院の方が安心という患者も多い。

大病院の医師が主治医ということもあるだろう。

しかし、風邪など難しい病気でないのなら、近くの診療所を利用するのが望ましい。

大病院は入院が必要な病気、診療所は身近な病気を診るというそれぞれの役割を担っているからだ。

 さらに、診療所などの医師からの紹介状なしにいきなり200床以上の大病院に行くと選定療養費として、保険対象外の料金を徴収される。これは大病院の外来対応の負担を減らす趣旨。

 

4.OECDデータ 看護師数

 

日本はOECD34か国中11位と中位にあり、特別少ないわけではない。

 しかし、看護師業務は複雑であり、現場は非常に忙しく手が足りない。

 病棟での混注など本来薬剤師の仕事をしていたり、ベッドメイキングやおむつの処理などをしていたりするところもある。

看護師が看護以外の「誰の業務でもないこと」も引き受けて病棟運営が成り立っている。

看護師不足は単に数の問題だけではなく、看護師の業務量やその内容にまで踏み込むことが必要。

 

5.病院の病床数が多い

 

日本の病床数は世界でもダントツ1位

病床数が多く、利用率が高ければ看護師1人あたりの業務負担が増える。

 さらに多くの病院が診療報酬の高い7対1を算定しようとするため、看護師の争奪戦になっているのではないか。

 

6.病床数が増えた理由

 

昭和60年・第1次医療法改正地域医療計画による病床規制決定

 

この病床規制とは、二次医療圏内の適正な病床数の基準を作り、域内にそれを超える病床があった場合、新たに医療機関が病床を増やそうとしても認めない。

実施を前に全国の病院で、駆け込み病床増(約20万)が行われた

昭和60年改正決定時:約150万床

平成元年 改正実施時:約170万床

 それ以来、病床数はほぼ横ばい。近年微減。

 

背景として、昭和48年(1973年)福祉元年政策により高齢者医療費無料化が厚労省を四半世紀苦しめてきた。

 

7.病床数が減らない理由

病床数が既得権化している。多いほど立派な病院という価値観が残っている。

 1床の売り上げは年間約1千万円

 また新規参入規制として運用されているから病院側もその権利を手放すようなマネはしない。 

 

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