加古川医師会 枝川新会長に聞く 地域完結型医療に注力 新統合病院に救急など期待

2012.10.01

加古川医師会 枝川新会長に聞く 地域完結型医療に注力 新統合病院に救急など期待 
2012.09.29神戸新聞   


加古川医師会 枝川新会長に聞く 


地域完結型医療に注力 


新統合病院に救急など期待 


 加古川医師会は、河合勝前会長の任期満了に伴い、枝川潤一氏(62)が新会長に就いた。地方独立行政法人「加古川市民病院機構」の新統合病院が2017年、加古川市中心部に整備され、地域の医療環境は大きく変化する。また、同医師会も14年に加古川総合保健センターとともに事務所を移転する予定だ。枝川会長に、医師会の今後の方向性を聞いた。(武藤邦生) 


 -医師会として何に力を入れるのか 

 従来の医療機関完結型から、地域完結型の医療への転換が必要だ。つまり、一つの病院がすべての治療をするのではなく、病気の状態に応じ、急性期病院、リハビリ病院、診療所などを使い分けるシステム。それには患者を「治す」だけでなく、在宅でいかに「支える」か-という視点が欠かせない。医療機関同士はもちろんだが、介護、福祉分野などとの連携も重要で、強化したい。 

 -だが、「ずっと同じ病院で」という意識を持つ患者は多い 

 市民に十分浸透していない部分があるのは確かだ。意識を変えてもらうために、啓発にはこれまで以上に力を入れたい。実際、病状に応じて適切な医療機関を受診することで、治療成績が上がるというデータもあり、患者にもメリットがある。 

 -新統合病院に期待することは 

 市民病院機構との連携は密だと認識しており、継続したい。新病院には地域完結型医療の中核として、高度専門医療と救急の分野で、確実に役割を果たしてほしい。 

 -医師会事務所が14年に、東加古川からJR加古川駅北に移転する 

 現在は所在地が別の播磨歯科医師会、播磨薬剤師会の事務所も、同じ施設に入る。それぞれ顔を合わせる機会が増え、連携が深まるだろう。 

 -地域の人々にメッセージを 

 かかりつけ医を持ってほしい。自分の体を知ることは、病気の予防につながる。また慢性的な病気になっても、しっかり受診することで、重症化を防ぐことにもなる。 


 ▽えだがわ・じゅんいち 大阪府守口市出身。長崎大医学部卒。京都府立医科大病院内科医などを経て、1991年、加古川市で開業。08年から医師会副会長を務めた。