県立中央・富山市民・黒部市民・砺波総合 4病院が黒字 11年度県内公立病院決算 全体的に改善傾向

2012.10.05

 

県立中央・富山市民・黒部市民・砺波総合 4病院が黒字 11年度県内公立病院決算 全体的に改善傾向 
2012.09.30 北国新聞 


 県内11公立病院の2011年度決算は、県立中央と富山市民、黒部市民、砺波総合の4病院が黒字となったことが、県市町村支援課のまとめで分かった。 

金沢医科大氷見市民が移転新築に伴う経費増で赤字に転じたものの、同課は、10年度の診療報酬プラス改定や各病院の経営努力により、全体的には経営状況は改善の傾向が続いているとみている。 

 県内の公立病院は、国が策定を求めた公立病院改革プランなどに基づき、診療報酬を上乗せして請求できる加算を取るなどして、増収やコスト削減に取り組んでいる。 

富山市民と黒部市民は10年度に続く黒字で、県立中央と砺波総合は3年連続の黒字となった。 

 県立中央は、精神科救急入院料の加算取得や、効率的な治療による病床の効率的な運用などにより、入院収入が増加。 

先進的で高額な抗がん剤治療を受ける患者の増加などにより、外来収入も増えた。 

 黒部市民は、手術件数が患者増に伴い前年度比で約100件増加したことや、抗がん剤など高額な薬剤の使用が伸びたことなどにより、黒字幅が拡大した。 

救急など地域医療への貢献度が評価され、入院医療費にかかる報酬が症例ごとに決まっている診断群分類包括評価(DPC)でも上乗せの報酬を多く得られた。 

 砺波総合は、経費節減や積極的な加算の取得に努め、3億7900万円の純利益を確保した。ただ、入院患者数が前年度比で6・1%減少したことが響き、黒字幅は縮小した。 

 赤字に転じた金沢医科大氷見市民http://www.kanazawa-med.ac.jp/~himi/prbacknumber/img/kouhou12.pdfは、11年9月の新病院オープンに伴う移転費用や備品購入費、医療スタッフの増員などにより、支出が大幅に膨らんだことが影響した。 

 赤字額が最も大きかったのは、あさひ総合病院の3億9900万円。内科医が3人と少ないため、診察できる患者数が限られ、外科など院内の別の診療科に移って治療を受ける患者が減り、一人当たりの診療単価が前年度比で1600円減った。 

同病院は「医師不足が影響し、予想以上に収益が落ち込んだ」としている。