任期満了に伴う小山市長選は22日投開票され、無所属現職の大久保寿夫(おおくぼとしお)氏(63)=自民推薦=が・・・

2012.08.09

大久保氏 大差で4選/小山市長選/高橋氏に2万1000票/投票率51・61%/多選批判もかわす 
2012.07.23下野新聞 


 任期満了に伴う小山市長選は22日投開票され、無所属現職の大久保寿夫(おおくぼとしお)氏(63)=自民推薦=が、無所属新人で元県議の高橋修司(たかはししゅうじ)氏(40)と同じく無所属新人の元大学院教授小野塚久枝(おのづかひさえ)氏(68)=たちあがれ日本推薦=を破り、4選を果たした。 

大久保氏は選挙戦を通して、「3期12年で行財政再建を成し遂げた」と実績を強調。 

新人2陣営からの多選批判などをかわし、次点の高橋氏に2万1千票余りの大差をつけた。 

当日有権者数は12万8035人。 

投票率は51・61%で、過去最低を記録した前回の39・79%を11・82ポイント上回った。(坪山哲也(つぼやまてつや)) 

 大久保氏は「新しい小山を創る」をスローガンに、夢と未来あふれる事業を行う、と表明。 
新市民病院の建設や地方独立行政法人化を進めるなど、「改革の仕上げをさせてほしい」と訴え続けた。 

 選挙戦は、自民党の佐藤勉(さとうつとむ)衆院議員や同党県議、18人の市議らが精力的に活動し、年代や地域別に偏りなく他候補を圧倒、支持を着実に固めた。 

 4選を飾った大久保氏は、午後11時ごろ、同市西城南4丁目の選挙事務所で大勢の支持者を前に「市民の良識が、素晴らしい、正しい未来の選択をした 
。今後は皆さんと一体となり、躍進する大きな小山市にしていく」と4期目への決意を語った。 

 一方、高橋氏は40歳の若さを前面に「未来への選択」を掲げ、市政の転換を訴え続けた。 
市議6人の支援を受け、早くから若手スタッフを中心に運動を展開したが、及ばなかった。 

 高橋氏は午後10時40分過ぎ、「私の思いが伝わらなかった。伝え切れなかった。 
すべて私の責任。心からおわび申し上げたい」と、敗戦の弁を述べた。 

 前回に続く市長選挑戦だった小野塚氏は、「小山で維新」を掲げ初の女性市長誕生をアピールしたが、支持を拡大させるには至らなかった。 
落選が決まると小野塚氏は、支持者に「前回と違う手応えを感じていたが、市民の期待を票にする力がなかった」と語った。 

 ◇解説◇ 危機感バネ陣営一丸 

 小山市民は「若さ」でも「女性」でもなく、3期12年の「実績」を訴え続けた大久保(おおくぼ)氏に、さらに4年間のかじ取りを託した。 

 陣営は、高橋(たかはし)氏の出馬に危機感を強めていた。ともに基盤とする農業票を奪い合う形となる上、特に若い無党派層が40歳の若さを強調する高橋氏側に流れ込むことを警戒。 

市内全域約45カ所に張り巡らせた後援会組織がフル回転し、加えて元職を含めた自民系県議、18人の市議らが懸命に大久保氏支持を訴え続けた。 

昨年の県議選小山市・野木町選挙区で2位当選した無所属の白石資隆(しらいしとしたか)県議(36)が陣営に加わったことも票掘り起こしに大きな力となった。 

 明確な争点は見当たらず、大久保市政の是非が問われた選挙だった。 
結果は実績が評価された形だが、投票率は今回も低調 
。対立2候補に投じられた批判票に加え、有権者の半数近くが棄権し、積極的な評価を示さなかった事実は謙虚に受け入れるべきだろう。 

 大久保氏が「改革の仕上げ」と位置づける4期目。1期目から公約に掲げている合併にも道筋をつけなければならない。近隣の栃木市、下野市が実現させ、小山市が取り残されている現実もある。 
公約を、選挙の時だけ語る夢物語に終わらせてはいけない。 

(増田稔(ましだみのる)) 

◇小山市長選開票結果 

(選管確定=22日午後11時25分) 

当38564大久保寿夫63無現(4) 

 16870高橋修司40無新 

  9840小野塚久枝68無新 

(敬称略、○数字は当選回数) 

 【大久保寿夫氏の略歴】市長3期。農水省関東農政局建設部次長で退職、2000年初当選。東大大学院修了。小山市花垣町1丁目