数字で見る夕張再生の課題 

2012.07.07

 

 

<数字で見る夕張再生の課題>5*5診療所*指定管理者の調整カギ 
2012.07.07 北海道新聞 

 夕張市内には五つの診療所がある。広域に分散する市街地を南北に貫くJR石勝線と道道沿いに、北から市立診療所、夕愛クリニック、簗詰医院、南清水沢診療所、中條医院と並ぶ 
  
「人口1万人規模のマチとしては、恵まれた医療体制といえなくもないし、地域ごとにうまく配置されてバランスもいい」と評価する関係者もいる。 

 夕張市の財政破綻後、指定管理者の医療法人財団「夕張希望の杜(もり)」が運営する市立診療所は老朽化が著しい。 
市は財政再生計画に同診療所の改築を盛り込み、順調にいけば2014年度に供用開始にこぎつけるはずだった。 

 市立診療所の改築で、市は10年2月、現行の病床19床と老健施設定員40人を維持し、現在の社光から南清水沢へ移転改築する構想を打ち出した。 
都市拠点を清水沢地区に形成する市のまちづくり指針に沿ったものだ。 

 ところが、改築場所や、16年度で希望の杜との契約が切れる指定管理者の問題で議論が迷走。 

藤倉肇前市長が結論を出せないまま退任し、丸投げされた格好の鈴木直道市長は昨年9月、就任5カ月で計画の2年先送りを表明。改築のための事業費13億2500万円も再生計画から削った。 

 市は医療保健対策協議会を設置し、本年度中に診療所改築を含めた地域医療ビジョンの行動計画を策定。その後、あらためて診療所改築を再生計画に盛り込む段取りを描く。 
当初計画で認められていた事業のため、再生計画への再登載は可能とみられている。 

 だが計画の先送りで、新しい診療所の供用開始と、希望の杜との契約切れの時期が近接することが予想される。 
協議会の中で指定管理者の問題を整理できるかどうかが、混乱防止のカギとなりそうだ。