兵庫・加古川市部長ら逮捕 病院統合めぐり贈収賄容疑 

2012.07.16

兵庫・加古川市部長ら逮捕 病院統合めぐり贈収賄容疑  中国新聞7月12日 


 兵庫県の地方独立行政法人「加古川市民病院機構」が発注した病院統合業務の契約をめぐり、大阪市のコンサルタント会社に便宜を図った見返りに現金計約30万円を受け取ったとして、兵庫県警捜査2課は13日、収賄容疑で加古川市企画部長の香川憲夫かがわ・のりお容疑者(53)=同市西神吉町大国=を逮捕した。 

 また、贈賄容疑でコンサル会社「地域経済研究所」の社長井上浩一いのうえ・こういち容疑者(49)=大阪市中央区=を逮捕した。県警によると、2人は容疑を認めている。 

 香川容疑者の逮捕容疑はことし2月中旬から4月上旬までに、病院機構が発注した統合業務を地域経済研究所が受注した見返りとして、井上容疑者から加古川市内などで4回にわたり現金計約30万円を受け取った疑い。 

 県警によると、香川容疑者は昨年4月~ことし3月、病院統合に関わる予算を担当し、病院機構に助言や指導をする立場だった。 

 市によると、この間、病院統合業務に絡み、市や病院機構が同社と結んだ契約は5件で、計約7700万円。県警は見返り対象となった契約の特定を進める。 

 県警はことし6月30日以降、香川容疑者を複数回、任意で聴取。市から病院統合業務に関する資料の提出を受けた。 

 県警は14日に加古川市役所や病院機構を家宅捜索する。



加古川市:病院統合業務入札巡り、部長聴取 「あの人に限って…」 役所内に動揺走る /兵庫 
2012.07.13毎日新聞   


 体調不良と聞いていたのに――。12日、加古川市の病院統合業務の入札に関し、企画部長(53)への県警聴取が公表されたことで役所内に動揺が走った。 

 市総務部長の会見などによると、県警から聴取の連絡があったのは6月30日。以後、体調不良を理由に欠勤、今月2日から休暇となっている。 
部長との癒着の疑いが浮上している大阪のコンサルタント会社は00年以降、市の事業支援について提案型随意契約を中心に計18件落札、病院関係では8件を落札していた。 

 捜査は「加古川市民病院・神鋼加古川病院の統合業務」の市発注の3件が対象とみられている。 

 統合は、両病院の強みを生かす高度な総合病院化の名目で、地方独立行政法人(独法)を11年に設立して計画。加古川町本町の日本毛織(本社大阪)の土地3万3600平方メートルの用地買収契約が10日、まとまっている。 

 独法の資料では、構想段階から事務局筆頭の市企画部秘書室病院統合準備統括担当参事だったのが部長。神戸製鋼所の2人と業務をしていた。 

 総務部長は「統合業務への影響はないとは言えないと思います」と話し、検証と再発防止のための外部諮問を考えていることを明らかにした。 

 毎日新聞の取材では「(癒着があったとすると)入札段階で予算化されていた飲食を伴う会議費だろう」とする指摘が関係者からあった。一方、部長は弁護士を通し「捜査段階にあり、コメントは控えます」とした。 

 部長は大卒後81年に採用。公害対策、行革、病院改革など多くの特命事項を担当してきた民生・企画畑のエース。4月の部長昇進では役所内で「超特急」と話題に。マスコミの窓口としても知られた存在で、職員からは「あの人に限って、金品授受で行政マンの道を踏み外すような人ではないはず」と、ため息が漏れていた。 

 聴取については、12日の独法の評価委員会へも報告された。【高橋一隆】