銅製の蛇口で衛生環境改善-福島・いわきの幼稚園に設置

2012.07.23

 

 

銅製の蛇口で衛生環境改善-福島・いわきの幼稚園に設置(日刊 工業新聞2012年03月19日) 
  
日本銅センターは銅を活用した「安全・安心プロジェクト」の一環として、福島県いわき市の保育園と幼稚園に黄銅(真ちゅう)製の蛇口や手すりなどを設置した。 

銅は殺菌効果が確認されており、ドアノブや手すり、水道の蛇口に使用することで、衛生環境改善の補助的機能が期待されている。銅製品は水道用品を製造販売するカクダイ(大阪市西区)が無償提供した。 
  
今回、いわき市の小島保育園と金谷幼稚園が設置対象に選ばれた。和田正彦銅センター事務局長は、「東日本大震災により大きな被害を受けた福島県、その中でも銅と関わりの深い同市を選定した」と説明。 
いわき市には電気銅などを製造する三菱マテリアルの小名浜製錬所が立地している。 





「10円玉で蚊、撃退」  

 10円玉でボウフラを撃退?――銅を水に入れておくと、蚊が発生するのを防ぐ効果があることが、非鉄金属大手などでつくる日本銅センター(東京都)の実験でわかり、今年から屋外で実証実験を始めた。 
殺虫剤が効きにくい蚊にも有効だという。 

 「墓地の花入れに10円玉を入れると、蚊がわかない」という言い伝えを銅センターの担当者が知って、日本環境衛生センターに実験を委託した。 

 まず「ヤブ蚊」ともいわれる一般的な蚊、ヒトスジシマカの幼虫(ボウフラ)を銅製の容器で飼ったところ、すべて羽化せずに死んだ。一方、ガラス製の容器では9割が羽化して蚊になった。 

 次に、都会で1年中発生するチカイエカで実験した。この蚊の幼虫で殺虫剤に抵抗性があるものを、繊維のように細い銅線と一緒にガラス容器に入れたところ、やはり全滅。入れない場合は、8割が羽化した。 

 銅を入れた容器の水からは銅イオンが検出された。濃度は最大約1ppmで人体には無害という。 

 銅センターは今年6月、兵庫県西宮市の公園で実証実験を始めた。銅センターの斎藤晴夫・技術開発部長は「ボウフラが死ぬメカニズムの解明はこれから」と話す。 

 銅には微生物を殺す効果があることがわかっており、抗菌グッズも市販されている。抗菌力は銅のさび(緑青)が出ていない方が強いため、10円玉を庭先の水たまりなどに入れて蚊の防除を試す場合は、「きれいな硬貨がお勧め」という。 

- asahi.com 2006年07月21日