練馬区 公益社団法人地域医療振興協会練馬光が丘病院について

2012.06.19

医療政策について 

都議会一般質問 野上ゆきえ     平成24(2012)年6月13日 

医療政策について伺います。 

今年4月1日、練馬区に公益社団法人地域医療振興協会練馬光が丘病院が開設しました。 
  
日本大学が、「日本大学医学部付属練馬光が丘病院」として平成3年から、今年3月までの20年間、運営し救急医療、周産期医療、小児医療など、区西北部二次保健医療圏における地域医療の中核的役割を担ってきた病院を引き継いだものです。 
  
昨年7月、練馬区は、日本大学医学部付属練馬光が丘病院の運営が平成24年3月31日に終了することを明らかにし、8月1日には、後継運営主体をプロポーザル方式で選定すると公表、9月15日に地域医療振興協会を後継に選定しています。 

わずか半年という短い期間で引継ぎを行うことや、新たに運営する地域医療振興協会の診療体制など対し、不安を募らせる住民や患者からは、日本大学による運営の継続を求める声が上がり、私のところへも多く意見や相談が寄せられました。 
  

都は、都内病院の開設許可を所管しており、今回の日本大学から地域医療振興協会への事業継承についても、地域医療振興協会から事前相談計画書の提出を受け、都が許可をしています。そこで、4月1日に開設した練馬光が丘病院の開設許可までの経緯と、今後の都の取組について伺います。 

 日本大学医学部付属練馬光が丘病院は、東京都指定二次救急医療機関として休日・全夜間診療に取り組み、圏域有数の救急病院として活躍されるなど、東京都保健医療計画の施策の実現にも大きく貢献してきました。 


特に小児科は、10数名の常勤医師を配置し、住民から大きな信頼を得ており、都が実施している休日・全夜間診療事業(小児)実績では、平成21年度、22年度ともに1,000台以上の救急車の受け入れ、この外、隣接する埼玉県からの患者も受け入れていたと伺っております。 
  
一方、光が丘病院から15㌔程離れた所に、小児科45床をもつ埼玉県志木市民病院がありますが、小児科医師不足により4月から入院診療を中止すると発表しています。 

現在は通常通り診療しているとのことですが、隣接する志木市において小児医療が不足すれば、練馬区板橋区などの埼玉都県境地域の小児医療にも影響が及ぶ可能性があります。 
  
こうした、医療資源の変化は、全国的な小児科医師不足の中、いつ、どこで起きても不思議ではなく、その影響を最小限に留めるための取組が求められます。 
  

現在、都においては、小児科医師不足や、小児科を標榜する医療機関数の減少が見られるようですが、そのような現状の中でも、限られた医療資源を活用し、安全・安心な小児医療体制を確保する必要があります 

。そこで、現在、都における小児救急医療体制は、どのようにより確保されているのか伺います 

 安全で安心できる医療の実現には、例えば、緊急時においても迅速かつ確実に医療を受けられるなど、都民の病状応じて速やかに適切な医療を受けることが可能な体制の確保が重要です。 

そのためには、地域におけるそれぞれの医療機関の医療機能に基づく役割分担と、円滑な連携が必要であります。 
 光ヶ丘病院の新しい運営主体である地域医療振興協会は日本大学から一般病床342床を引継いだものの、実際に引継きついだ患者は4名、稼働病床数は6月12日現在184床であり、現在もICU,心筋梗塞患者らを収容するCCUと産科分娩が行われていない状況です。 

都民に安全で安心な医療を提供するためには、引継病院として許可された協会として必要な体制を確保して頂くことは勿論ですが、医療圏内外の地域の病院や診療所等との連携により医療を提供することが必要です。 
  

しかしながら、そうした医療連携は、一朝一夕に体制が整備されるものではありません。 
日頃から、地域の病院や診療所等と情報交換や患者紹介を行うなかで培われるものであり、4月に新規開設し一から信頼関係を構築するには困難が予想されます。 
  
そこで、都として、地域における医療連携の推進に当たりどのような取組を進めているのか、所見を伺い、私の質問を終わります。