旭中央病院時間外診療 軽症者は5250円上乗せ

2012.06.23

旭中央病院時間外診療 軽症者は5250円上乗せ 
2012年6月21日 東京新聞 


 旭市の国保旭中央病院で、夜間や休日に救急外来を受診する軽症患者に限り、診療費に五千二百五十円を上乗せすることが決まった。 
二十日に閉会した同市議会で、条例改正案が賛成多数で可決された。八月一日から実施する。 

 医師が問診後、「緊急性がない」と判断した場合などに「時間外選定療養費」として加算される。十五歳未満の子どもと、市内に一次救急体制がない旭市民は適用の対象外。 

 加算制度の導入は、“コンビニ受診”とも呼ばれる軽症者の過度の受診を減らすのが狙い。背景には深刻な医師不足もある。 
同病院の昨年度の救命救急センター利用者約六万人のうち、約二割は腹痛や風邪など軽症者が占めるという。 

 同病院は「患者が一極集中し、本来の救急患者への対応がしにくい状況。地域の医療機関との機能分担が必要」としている。 (宇田薫) 


【千葉】 
“コンビニ受診”抑制図る 成田赤十字病院 導入済みで効果も 
2012年6月22日東京新聞 


 もしも軽症だったら、五千二百五十円が診療費に上乗せに-。休日や夜間の救急外来に限ってだが、旭市の国保旭中央病院で八月から、こんな加算制度が始まる。なぜ、こうした制度を導入するのだろうか。 (宇田薫) 

 Q 上乗せ料金を払わなければならない理由は? 

 A 病院の救命救急センターには昨年度、約六万人が受診したけれど、二割程度は風邪や腹痛といった軽症患者が含まれていたようだ。医師が減っていることもあって、重い患者のケアという本来のセンターの役割が脅かされている。 

 Q 患者に来ないでと言っているみたい。 

 A 軽い症状の人はまず、地元のお医者さんに行ってくださいね、という趣旨だ。一刻を争う患者のケアに当たるセンターで、「コンビニ受診」で軽症者の受診が過度に集中するのを抑制するのが狙いだ。 

 Q どういう場合に上乗せされるの? 

 A 例えば具合が悪くなって、救急外来を受診する。医師が問診して「緊急性がない」と判断した場合、五千二百五十円が診療費にプラスされる。 

 Q 子どもは事前に重症か、軽症か親は分からない。 

 A だから、十五歳未満の子どもは適用外になる。旭市には夜間や休日に当番医が発熱、軽度のけがなどを診る一次救急体制がないため、旭市民も適用外だ。他の病院の紹介状がある人も加算の対象にならない。 

 Q 五千二百五十円は高すぎない? 

 A 厚生労働省によると、全国で二百三十三の医療機関が同じ制度を導入している(一〇年七月現在)。金額は病院の管理者が自由に決められ、最高で一万円というところもある。県内では成田赤十字病院(成田市)も二〇〇九年に導入済みで、旭中央病院は同じ五千二百五十円に倣ったそうだ。 

 Q 成田赤十字は導入後、どうなの。 

 A 年間約三万五千人だった救急患者が一万人減った。入院を必要とした患者は横ばいで、軽症者が減ったという。旭中央病院では今後、加算の適用方法を具体的に詰めるが、医師によって「軽症」判断にばらつきが出ないようになど、慎重に進めるつもりのようだ。 




時間外選定療養費聴取についてお知らせ 

徳島赤十字病院は第三次救命救急センターとして、24時間体制で地域の住民の皆様に安全で質の高い医療を提供するべく日夜努力してまいりました。 
  
しかしながら、小児科を始めとする救急医療に従事する医師不足が全国的に深刻化する一方で、夜間・休日救急外来では一次救急患者様の受診が急増し、救命救急センターとしての本来の責務である“一刻を争う救急患者様”や“重症の入院患者様”への診療に支障をきたす事態になっています。 
  
このままでは、高度な専門的医療を必要とする入院患者様に安全で質の高い医療を提供するどころか、現在の夜間・休日救急診療を維持することさえも困難になりつつありま 
す。 
これを解決する方法としては、救急医療を地域の医療機関が分担することにより、当院が夜間・休日も高度な専門的医療を提供することが可能になると考えております。 

 そのために患者様には、地域の夜間休日急病診療所や輪番制救急病院をできるだけご利用頂き、高度な専門的医療が必要な時は当院へご紹介頂くという体制を確立することが必要であると考えられます。 

これは、厚生労働省が推進しようとしている診療所を含む一次・二次医療機関と当院のような三次医療機関の役割分担を明瞭化した上で連携を図る“病診連携推進政策”にも合致した体制です。 

従いまして、“一刻を争う救急患者様”や“入院患者様”の診療に専念するために、 

入院を必要とした患者様 
他院からの救急外来受診のための紹介状を持参された患者様 
当院で当日受診され症状増悪時に受診の指示がある場合 
以外の夜間・休日救急外来受診の方からは、 “時間外選定療養費”として、平成20年4月1日から、保険診療分とは別に来院ごとに3,150円(税込み)を徴収させていただくことにいたしました。 

これもひとえに地域の皆様に安全で質の高い医療を提供するためのやむを得ない処置ですので、受診者の方々の十分なご理解をお願い申し上げます。 




選定療養(せんていりょうよう)とは、患者が選定し、特別の費用負担をする追加的な医療サービスのことをいう。『ウィキペディア(Wikipedia)』 



主な選定療養 
特別療養環境室(差額ベッド) 
歯科の金属材料差額 
200床以上の病院の初診、再診(紹介状がある場合や緊急やむを得ない場合は対象外) 
予約診療 
規定回数以上の医療行為(リハビリなど) 
診療時間外の診療(緊急やむを得ない場合は保険の範囲内なので対象外) 
180日以上の入院(重症などによりやむを得ない場合は除く) 
小児う触の治療後の継続管理(フッ素付加) 


医療保険での扱い 
選定療養は、通常の保険診療と費用の扱いが異なる。通常の保険診療では、食事療養費などの例外を除いて、医療費は全て保険の対象となり、患者は一部負担金(3割分)を支払えばよい。 

選定療養は通常の保険診療と併用でき、その場合の患者の費用負担は次のようになる。 

選定療養の特別料金部分 
保険対象外のため、患者が全額を支払う。 

正確には入院基本料(処置や投薬、検査は含まれない。携帯電話の基本料金のようなもの)の15%がカットされ、保険者(国保・社保)から医療機関に、患者の負担分を除いた額が支給される。 
1日100点 (1点は10円なので総額1000円)の入院料が今まで発生していたとすると、選定療養該当後は1日85点の7割しか医療機関は保険者に請求できなくなる。 

患者は今まで、1000円の3割負担分である300円を医療機関に支払っていたが、850円の3割である255円を医療機関に支払い、さらに医療機関が保険者に請求できなくなった分の150円を支払う事になる。 
これは保険者が医療機関への支払を抑える為、患者に自己負担増を強要するようにした制度である。 

通常の保険診療との共通部分(診察・処置・検査・レントゲンなどの、入院基本料以外の部分) 
保険対象のため、患者は一部負担金(3割分)を支払う。 
このように選定療養では保険対象外と保険対象が混じった費用の扱いになるが、普通は「混合診療」とは言わない。(しかし、少数ながら選定療養を、医療保険制度の中で例外的に許された「混合診療」と捉える人もいる。選定療養が「混合診療」か否かは、「混合診療」という言葉の定義の問題である。) 

また、特別料金部分は、高額療養費支給の対象にはならない。 

同じ病名で他の病院に移った場合も選定療養は継続となる。(一度退院してから3ヶ月以上経過していると、再度入院した日から180日後に選定療養該当となる。)