第1病院は307床、3病院で役割を分担 栃木市のメディカルセンター

2012.06.04

第1病院は307病床、3病院で役割を分担 栃木市のメディカルセンター /栃木県 
2012.06.02朝日新聞 


 栃木市内の三つの病院を統合して設置する「栃木地区メディカルセンター」(仮称)の基本構想が1日、固まった。 

中核として救急や急性期の患者を受け入れる第1病院は、24時間365日の2次救急機能を備え、診療科を28科に増やし、病床数は307。 

来年4月に設立する一般財団法人は、3病院の代表者が複数代表理事に就き、共同で建設、運営に当たる。 

 3病院や栃木市、県などで作る栃木地区病院統合再編協議会がまとめた。 

現在は各病院が同じような救急、慢性期医療を手がけているのを、病院の敷地や施設を活用しつつ機能を分担する。 

JR栃木駅近くに建設する 

第1病院は、救急や急性期患者の受け入れ、 

「とちの木病院」の敷地を利用する第2病院はリハビリや慢性期医療、 

「下都賀郡市医師会病院」は同じく予防や健診の設備になり、 

切れ目のない地域完結型の医療態勢にする。 

 うち第1病院は、救急外来を拡充して24時間365日受け入れ、心筋梗塞(こうそく)など急性期の高度医療も提供する。 
2万平方メートルの敷地に6階建ての建物で、患者がまず相談できる総合診療科など28の診療科を置く。 

 7月から基本・実施設計に入り、2013年度末に着工し、15年度末に開院の予定。 
まず、来年4月に一般財団法人を設立して、現在の3病院の運営を引き継ぎ、次に公益財団法人への移行を目指す。 

 費用は、国の地域医療再生臨時特例交付金から計35億円の補助を受ける。 

3病院統合の基本構想を策定 第二種感染病床など整備 
  
栃木市内3病院の統合再編を目指す「栃木地区病院統合再編協議会」(会長・石井重利下都賀郡市医師会長)は、「栃木地区メディカルセンター5 件(仮称)基本構想」を策定し、1日発表した。 

急性心筋梗塞や脳血管疾患は高度医療を確保し、病床には県南医療圏で初めて第二種感染症病床を備えるほか、新たに集中治療室(ICU)や緩和ケア病床を整備する。運営する新法人は2013年4月1日に設立。 
第1病院(仮称)は15年度開院を目指す。(23面に関連記事) 

 3病院は、県厚生農業協同組合下都賀総合病院、医療法人陽気会とちの木病院、社団法人下都賀郡市医師会付属同病院。運営主体の異なる統合再編は珍しく注目されている。 

 同構想によると、3病院は2病院2施設に統合再編され、地域完結型の医療提供体制を目指す。 
発症後、早急な治療が求められる急性心筋梗塞と脳血管疾患は高度医療を確保し、三次医療に過度に依存しない体制をとる。 

 一般病床数は、現在稼働している病床数とほぼ同規模。第二種感染症病床6床と、ICU8床は第1病院に、緩和ケア病床14床は第2病院(仮称)に整備される。 

 診療科は第1病院で28科を予定。 
産科は設けるものの、分娩は扱わない。 
精神科は外来のみだが、精神・身体合併症患者の一時的入院治療を受け入れる。 
外来患者対象の透析は第2病院に統合される。 

 新法人は3人の代表理事制をとり、一般財団法人で設立後、公益法人を目指す。近く新法人の設立準備委員会事務局を拡充する。 

 同協議会事務局は「構想は指針であり、具体化を図る中で修正もあり得るが、実現に務める」としている。