「銅」が地球を救う:殺菌力で新型インフル撃退-医療現場で

2012.05.08


「銅」が地球を救う:殺菌力で新型インフル撃退-医療現場で 
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aLRO0brycMbU 
(「Bloomberg」 11/05 1254) 

一部抜粋 
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地球規模で本格的に猛威を振るい始めた新型インフルエンザ。 
ワクチン製造が急務となる一方、その感染拡大を防ぐ手段として非鉄金属「銅」に注目が集まっている。 
殺菌効果があるとして、ドアの取っ手など人間の手に触れやすい部分を銅製に取り替える病院も出てきた。まん延するウイルスに対し、銅の活用が医療現場で一助となりそうだ。 

インフルエンザウイルスに対する銅の殺菌効果は、国内外で検証されている。 
英サザンプトン大学環境衛生対策局の局長であるビル・キーヴィル教授はA型インフルエンザウイルス(H1N1)を殺菌する効果があることを明らかにしたほか、銅や黄銅(銅と亜鉛を合成させたもの)製の取っ手などが新型インフルエンザウイルスの接触伝播の感染対策に有効との研究成果も発表している。 

社団法人日本銅センター(東京都台東区)によると、病原性大腸菌O-157やクリプトスポリジウム、レジオネラ菌などに対して銅板の高い抗菌効果が実証されている。 
08年3月には米環境保護庁(EPA)が銅の殺菌力を認め、金属で初めて殺菌性表示を認可した。 

「銅」武装で改装する病院も 

落合クリニックhttp://www.ochiaiclinic.com/(千葉県浦安市)では10月末、患者や職員の手が触れる部分であるドアノブや待合室の壁面、診察や受付の机の表面などを黄銅にしたという。 

落合康博病院長は「新型インフルエンザだけでなく他の感染症もどのようなものが広がるかは分からない。抗菌作用によって少しでも院内感染が防げればいい」と語り、見えざる敵であるウイルスの感染拡大前に先手を打った。http://www.ochiaiclinic.com/setsubi.html 

新横浜スパインクリニックでは、今春から消毒薬などを運ぶ台車の表面や細菌が発生しやすいナース・センターの水道周りの一部を銅で覆った。 

院内感染の主な原因となるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などを殺菌するためだ。椙浦由香・統括マネージャーは「当院では手術をメインに行っており、患者の傷口から細菌が入らないよう殺菌効果のある銅を用いた手術器具を使えないか検討している」。ウイルスなどの感染拡大を食い止めるため、細心の注意を払う。 

  大手企業も銅の殺菌性に注目している。三井化学・新材料開発センターは、銅合金の膜で覆った耐食性に優れたフィルム・シートをこのほど開発。 

通常の粘着シートの感覚で機器などに貼り付けて使用できるという。 
同センターの間瀬比呂志・主席研究員は「接触による感染防止のため病院や食品工場などでの利用を想定し、ニーズを探りながら製品化を検討していく」と説明する。 

「新型インフルエンザも含めた細菌の感染予防全般に対する効果が期待できるが、銅の殺菌作用の認識はまだ十分でなく医療現場での使用はまだ実験的な領域を出ていない」と分析するのは、北里大学医学部の笹原武志講師。今後の展開については「うまく工夫すれば普及する可能性は十分ある」と期待感を抱く。 

  国立感染症研究所感染症情報センターによると、10月19日から25日までの1週間で新型インフルエンザに感染し、日本全国の医療機関を受診した患者数は推計で114万人に上った。また、厚生労働省の調査では、新型インフルエンザで入院した患者数は累計で3746人(10月28日時点)に上っている。