峡南3病院 進む統合協議

2012.05.14

峡南北部3病院 峡南病院離脱で統合白紙に 
市川三郷町立、社会保険鰍沢、(民間)峡南の3病院。http://izai2.net/hakusi.html 


峡南3病院 進む統合協議(2012年3月25日 読売新聞) 

山梨大医学部 佐藤弥教授  

 「市川三郷町・富士川町新病院設置協議会」にオブザーバーとして参加し、3病院の経営統合素案を示した山梨大学医学部の佐藤弥教授に、統合に関する見解を聞いた。 

 ――医師不足の背景は。 

 「医師不足を引き起こしたきっかけのひとつが、2004年度から始まった臨床研修医制度だ。研修医が都市部に集中したため、大学が医師を確保するために医師の引き揚げを行った」 

 「医師が不足している病院では、医師一人一人の負担が大きくなってしまう。多忙な病院は医師にとって厳しい環境になるため、簡単には医師を派遣しにくく、医師不足が深刻化していくという悪循環を生んでいる」 

 ――どのような経営統合が望ましいか。 

 「比較的新しい病棟を持ち、救急の患者に対応できる鰍沢では、夜間の診察や救急医療に対応できる体制を強化していく。市川三郷町立は人工透析を行っているので、外来を充実させ、新たな診療科を設けることもできる。透析を持っているのは峡南も同じ。今後の高齢化を考え、在宅診療の拠点を作るなど、病院の機能を分けることで、地域で完結した医療体制を築くことができる」 

 「機能分化の例はあくまで私の考えの一つで、今後両町が協議で決めることだ。それぞれの機能をうまく生かせれば、地域にとってこれまで以上の医療が提供できる」 

 ――統合に関して住民から不安の声も聞かれる。 

 「あらゆる診療科を持った地元の『おらが病院』を求める声があるのは当然だ。だが、現状ではこれまでの病院機能を維持していくのは難しい。3病院は近いところにあるので、効率的に人材や医師を配置することが可能。今後具体的な新病院の姿が決まってくれば、住民からの理解も得られるのではないか」 

(2012年3月25日 読売新聞) 



峡南北部地域における病院の再編について(山梨大学佐藤素案) 
平成24 年2 月14 日 

1. 基本的考え 

峡南北部地域に存在する3病院(市川三郷病院、鰍沢病院、峡南病院)のもつ医療資源を集約し、経営を統合することで運営・経営基盤を強化し、峡南北部の地域性を考慮した病院を配置し、「地域住民が最も希望する地域完結型の高度医療を展開する」。 
地域性および現時点での病院構造等を考慮すると、市川三郷病院と鰍沢病院を基本病院として存続し、それぞれの病院機能(特色)を明確にして活用する。 
峡南病院は、廃止する。 

2. 存続形態 
市川三郷町立病院と鰍沢病院は、市川三郷町と富士川町で一部事務組合を組織し購入する。迅速な病院運営のために人事権・予算権の自由度がある、地方公営企業法の全部適用とする。 
病院管理者はいずれの町長もなることはできないが、経営状況については両町議会の承認が必要となるため、チェック機能は働くと考えられる。 

ただし、経営統合後3年を経過した時点で、その運営・経営状況を検討し、経営形態の再検討を行うものとする。 
3病院の職員は、原則として全員地方公務員として雇用継続または新規に雇用することとなるが、運営形態にあわせて雇用形態を検討するものとする。 

3. 新たな病院の機能分化 
経営統合による名称を、仮に「峡南北部医療センター」とし、市川三郷町立病院、社会保険鰍沢病院をそれぞれ市川三郷病院、富士川病院と呼ぶ。 

★1 現在の病院概要 

1) 市川三郷病院 
常勤医師数 8名(内科3名、外科3名、泌尿器科2名) 
入院病床 一般 100床(稼働率51.5%) 
外来科目 常勤担当3、非常勤担当7特殊診療 血液透析23台(63人)、市川三郷町国保診療所 

2) 鰍沢病院 
常勤医師数 9名(整形外科3名、外科3名、小児科3名) 
入院病床 一般 154床(稼働率38.3%)、感染 4床 
外来科目 常勤担当4、非常勤担当3 
特殊診療 検診 

3) 峡南病院 
常勤医師数 3名(外科1名、内科2名) 
入院病床 一般 40床(稼働率70.1%) 
外来科目 常勤担当5 
特殊診療 血液透析10台(34人)、在宅診療48名 

http://www.town.fujikawa.yamanashi.jp/chosei/info/img/2012-0308-0925.pdf 

http://www.town.ichikawamisato.yamanashi.jp/02topics/files/1iryougiji.pdf