安房地域医療センター 新救急棟2012・ 5/7 オープン

2012.05.28

安房地域医療センター 新救急棟2012・ 5/7 オープン 


亀田総合病院の関連事業所である社会福祉法人太陽会「安房地域医療センター」(水谷正彦院長:館山市)の新救急棟が、5月7日(月)いよいよオープンを迎えます。これに先立って、4月28・29日と2日間にわたり一般向け内覧会が開催されました。

今後、団塊の世代の高齢化とともに深刻さを増す首都圏の医療・介護の供給不足。 

都心で医療を受けられない“がん難民”らの流入現象が、この安房医療圏でも発生することが予測されます。 

安房地域医療センターではこうした事態を見越し、地域の皆さまが24時間、365日、安心して受診できる2次救急医療体制の強化を図ることが急務と考え、昨年5月、新救急棟の建設に踏み切りました。 

新救急棟は鉄筋コンクリート造の3階建てで、延べ床面積2,937m2。 
1階は救急、 
2階は外来透析(31ベッド)、 
3階は外来リハビリテーション施設となっています。 

当院同様、安房地域医療センターの救急では、救命救急医が患者の診断・初療を行い、必要に応じて各専門科医に相談する「北米型ERシステム」を採用。 

従来待合室で行っていた患者の救急度や重症度を判断し、優先順位を決定するトリアージ室を救急外来窓口脇に完備。 
症状によって治療室(6室)や集中治療室(5室)、救急処置室、感染症処置室で効率よくそれぞれの医療チームが治療を行えるよう、アメリカの同規模の病院を参考に機能的な動線配置にしました。 

また、救急専用の最新CT(80列)など医療機器をそろえ、循環器疾患・脳神経疾患の内科的治療にも対応できるようにしました。 

今後は県南の三次救急を担う当院との機能分化・連携により、地域の救急医療体制の強化を図り、地域の皆さまの“安心・安全”な暮らしに貢献できるよう、スタッフ一同邁進してまいります。 


②.亀田総合病院 新A棟 いよいよ8月にオープン!! 

亀田グループでは今年4月に亀田医療大学が開学、今月7日には安房地域医療センターの新救急棟がオープンするなど、かねてから準備を進めてきたプロジェクトが本格稼働をはじめました。 

そして、今年8月には亀田総合病院の新病棟(新A棟)がいよいよオープンを迎えます。 
オープンまでのカウントダウン企画として、今回から5回にわたり、新A棟の機能や施設を詳しくご紹介していきます。 
第1回は新A棟の概要紹介です。 

新しいA棟が目指すもの 

2010年に千葉県の基幹災害医療センターの指定(地域災害医療センターより指定変更)を受けた当院では、災害時に救急医療の拠点として十分にその役割を果たすため、施設の耐震化対策として、昨年3月、A棟の建て替え工事がスタートしました。 

「(日本の文化レベルに対応した)21世紀の医療のスタンダートとなるべき病棟」を目指し、全室個室としたKタワーに対し、新A棟は、「長寿社会のセーフティネットをどうすべきか」をテーマにデザインされているのが特長です。 

近年、高齢化の進展により、急性期医療の現場にも介護依存度の高い患者さまが多く入院されるようになり、看護師の負担が大きくなってきています。慢性的な看護師不足に喘ぐ医療現場にとって、これはとても大きな問題です。 

また早期からのリハビリの介入が今後ますます重要になり、これらをいかに効率的に高い質で実施できるかが課題です。誰もが安心して気兼ねなく入院生活を送ることができ、しかも医療者側にとっても安全で働きやすい環境。新A棟はこれらのことを念頭に設計されています。 
病室は「4人部屋」が基本となります。 
多床室であってもプライバシーが最大限守られるような工夫や、快適な療養生活を保てるようにトイレとシャワールームが各病室に完備されています。 

【A棟概要】 
建設面積 1,660m2 
耐震構造CFT造10階建て、延べ面積 13,800m2 
 1F:ロビー、ベーカリーミコミコ 
 2F:ICU 14床 
 3~8F:一般病室 各50床(4人部屋12室、個室2室) 
 9F:オフィス 
 10F:屋上機械室、電機室 
病床数 314床 ※亀田総合病院の許可病床数の増減なし 

A棟の建て替えと並行してKタワーとA棟間を結ぶ連絡棟(L棟)も新たに建設しています。L棟は5階建てで、Kタワー、B棟、新A棟間を移動する際の動線として使用されます。 

1階には現A棟1階にあるコンビニエンスストア「LAWSON」が店舗を拡張して入るほか、2~5階はスタッフルーム、オフィス、特浴などとして使用される予定です。 

オープンスケジュール 
7月上旬  新A棟完成引渡 
8月2日~ 病棟引越し(B棟6、7、8階→新A棟) 
オープン 

新A棟オープン後は、既存施設の耐震化対策として、B棟の改修・耐震補強工事を進めていきます。 


 このたび医療施設耐震化臨時特例交付金を活用し、A棟前ロータリーに新A棟の建築を行うことになり、建築設計をはじめとしたプロジェクトがスタートいたしました。 
現在のA棟は新A棟完成後に解体されます。工事は2010年度内(2011年3月まで)に着工し、その後約1年半で完成を目指します。 
 新棟は9階建てで、1階は救命救急センターのロータリーとして多くはピロティ(建物の2階以上に室を設け、1階は柱のみを残す建築様式)となりますが、一部コンビニや理美容などの商業施設が配置されます。 

2階は集中治療室等の特殊病棟が設置される予定で、3階から8階の6フロアが一般病室となる予定です。 

一般病棟の基本プランは、ひと部屋に4ベッドを配置した4床室が中心で、ワンフロアの病床は50床。4床室:12室、1床室:2室から構成されます。今回の4床室は、各病室にシャワーとトイレを設置し、病床間は家具等で区画するなど、患者さまのアメニティと看護、介護の効率性をバランス良く両立させようと考えています。 
  
高齢化の進展により、急性期医療の現場にも介護依存度の高い患者さまが多く入院されるようになり、看護師にとって大きな負担となっています。 

また早期からのリハビリの介入が益々重要になり、これらをいかに効率的に高い質で実施できるかが大きな課題です。Kタワーの個室は、プライバシーの保護や個別ニーズへの対応等にとって大きなメリットが有りますが、患者さまの状況把握や効率性という点では多少問題があります。 
また、個室という刺激の少ない環境が、全ての高齢者にとって必ずしも良い環境とは言えません。 
  
今回の計画の大きな特徴は、各フロアのスタッフエリアに隣接し、常時観察可能で防音された大きめの多目的室を配置していることです。 

日中はリハビリやダイニングに、夕方はカンファレンスに、そして夜間は見当識障害など問題行動のある患者さまのための観察室にと言った具合に、限られたスペースを有効活用出来るよう計画されています。 
各フロアでリハビリが行えれば、搬送のための時間や要員が節減出来ます。 
  
今後はさらに少子高齢化が進展し、医療ニーズの増大と、医療提供側の人材不足が懸念されます。 
今回の計画では、患者さまと医療提供者側双方にとって優しい病棟作りを目指しています。基本計画のたたき台が出来上がったら、職員の皆様方と一緒に細部を詰めていく予定です。 
  
日本のセーフティネット※として、また急速に進展する長寿社会に対応するための急性期病棟のひとつのモデルを提案出来ればと考えております。皆様のご協力、ご支援をよろしくお願い申し上げます。 

 ※セーフティネット:一部での故障や破綻がシステムや社会全体に波及するのを防ぐ安全装置。 

2010年5月1日