石巻赤十字病院が増築構想 15年度まで医師50人 病棟増築460床

2012.04.13

 

河北新報 2012.04.13
      

■石巻赤十字病院が増築構想 15年度まで医師50人 増   
病棟増築し460床に/ 


 石巻赤十字病院(石巻市蛇田西道)の金田巌院長は就任後初の会見を開き、石巻医療圏の復興を視野に入れた同病院の増築事業基本構想を具体的に示した。 

総事業費は128億円で、災害医療総合研修センターや病棟新、増改築といった施設整備を2015年度までに完了させる。 

医師数は170人体制を敷く。金田院長は、東日本大震災で災害医療拠点となった経緯を踏まえ「災害医療技術を有効活用し、体制をさらに発展させる」と強調した。 

 金田院長は「従来の経営方針を堅持しながら、量より質を重視していく」と表明。 

大震災では石巻圏域をはじめ、県北地域の医療機関が壊滅的となり、「当院が主体となり災害医療の教育、研修を施す」との姿勢をみせた。 

 構想は、震災前に策定した計画を練り直し、昨年5月に提示した地域医療復興グランドデザインを踏まえた12~14年度の中期計画。 

 病院の敷地面積は約7万平方メートルだが、新たに周辺の民有地約1万5000平方メートルを取得。 

その上でいずれも階数は未定ながら延べ床面積約1万6000平方メートルの新病棟と、同6000平方メートルの災害医療総合研修センターを建設。既存の病院施設も改修する。13年7月に着工する。 

 新施設により病床数は、現在の402床(仮設50床を除く)が460~470床程度となる。 

さらに救命救急センターの拡充や重症治療室の新設、急性期一般病床の再編、地域医療福祉情報ネットワークを構築。 

震災直後はライフラインが寸断され危機的な状況に直面したことから災害時用の情報通信設備、生活必需品、備蓄倉庫なども確保する。大津波で被災した石巻赤十字看護専門学校も再建する。 

 災害医療総合研修センターは、災害発生時に本部機能を持たせて医療救護を展開する一方、災害医療の教育の場としても活用する考えだ。 

 石巻赤十字病院は06年に石巻市吉野町から移転。当時は医師数74人、職員数は540人だったが、現在は医師が120人、職員は960人とほぼ倍増した。 
今後は歯科や精神科も設け診療科目を28(現在26)とし、構想実現時には医師数が170人、職員数は1200人規模となり、医業収益は約140億円を見込んでいる。