姿見えぬ新光が丘病院

2012.03.09

「言葉」からは安心は生まれない ~姿見えぬ新光が丘病院~ 練馬区議会議員・池尻成二 

3月6日の医療高齢者等特別委員会。 

区と地域医療振興協会が締結するという「基本協定書」、「公有財産貸付契約書」の案が示されました。 

しかし、各委員の関心は、協定書や契約書それ自体よりも、そもそも今、事態はどうなっているのか、3月も1週間を過ぎ、これから年度末さらには4月に向けていったい病院はどうなっていくのか?ということに向けられていました。 

当然です。議会や区民に報告されたことはあまりに少なく、この日の委員会でも、引き継ぎ状況や開院後の体制についての報告はまったく――紙1枚もなかったからです。 
  
私は、こう意見を述べました。 
 日大と、協会との引き継ぎも含めて、3月31日から4月1日を含めて、どういう風に病院が変わり、あるいは変わらないのかということを、きちっと具体的せめて、今日は出していただかないと。 

そういうことが全くないのに、協定書や契約書の素案だけが出てくるという、この、この委員会報告のあり方とか、準備のあり方が、私、本当に信じられない。ここには患者さんのために必要な情報提供しようと、 

患者さんのために責任を果たそうという姿勢がありますか。… 
  
4月から、患者さん、区民のみなさんがいくらかでも不安を減らせるように、最大限の努力をするということを考えたら、今日はもちろん契約書や協定書の原案、原案とおっしゃったんだけど…案をお出しになるだけじゃなくて、4月1日からどんな診療体制で、何ができますかということ、あるいは何ができないかということを、きっちり具体的に今日言っていただかなければいけなかったと、これ本当に思います。  

質疑の中で、ようやく語られたことは以下の通り。 

医師の数については、診療科ごとの医師配置数はついに答えず。 

そのうえで 
  
医師の数につきましては、70名ということで、それを確保のめどと言っておりましたけれども、実際には内定したのは60数名ということで、あとは交渉中という部分がございます。  

これまで言ってきたのは「70名は確保のめどが立った」「開院までには80人にまで持って行ってもらう」ということでした。 

しかし、今回は「内定」が60数名。耳鼻科は結局、非常勤のみでスタートすることになったようですし、医師の確保がいくらかでも順調に進んでいるとはとても思えません。 


 二次救急医療機関として都の指定を受けることについては、こういう答えでした。 
 できれば半年以内にはやって頂きたいが、それは実績(次第)だ。 

初年度に二次指定が取れない場合、協定書違反になるかどうかは考えていきたいと思うが、初年度中にはやって頂きたい。 

 ついこの間までは「できるだけ速やかに」という答弁だったのですが、「初年度中に」まで後退してしまいました。 
 そのほか、ベッドについては「342床動かせる体制を取るということで4月1日に臨む。 

ただし、管理病棟として342全部ということになると、一定程度、患者さんを集約するということは考えられる。 

病室の一部から使い始めるということはある」との答え。 

これは、想定内の答弁ですが、しかし区がこの間、言い張ってきたこととはやっぱりかなり違いますね。 

それに、何床から始めて、いったいいつまでにフル稼働に持っていくのかは答えられない…。 
  
これで、いくらかでも病院の姿を描けという方が無理というものです。基本協定書で一般的な理念や役割をいくらかいても、実際に何がどう始まり、どう充実していくのかが責任を持って語られなければ、それは一つの絵空事になりかねません。 
  
結局、協定書や契約書の議論は次回の委員会、14日に持ち越しとなり、あわせて区は、14日には病院の具体的な姿を確認できる資料も出すことを約束しました。 

しかし、それにしてももう上旬も終わりです。 

今日現在、事前相談計画書は出ていません。1月から止まっている診療科ごとの引き継ぎは、今週、ようやく動き出したようですが、その実態については首をかしげるような話も伝わってきています。 
 4月1日は、どうなるんでしょうか。他の委員も言っていましたが、これで本当に開院許可は出るんでしょうか…?