回復療養型の用地絞る 練馬区の病床確保実施計画

2012.03.14

回復療養型の用地絞る/練馬区の病床確保実施計画 
2012.03.12 建設通信新聞   


【順天堂大病院増床は設計想定】 

 東京都練馬区は、地域医療の充実に向けた病床確保に関する実施計画を明らかにした。 
区西部に誘致する2つの病院のうち、200床規模の回復療養型病院は2011年度内での候補地選定の見通しが立たないため、12年度に用地選定した上で、調査費を補正計上する。 

500床規模の2次救急病院は調査検討を継続し、14年度に用地のめどを付ける。 
順天堂大学付属練馬病院が計画する200床規模の増床は12年度中に増築場所の用地を確保した上で、基本設計に着手したい模様だ。 

 区は病床確保の取り組みを12-14年度を計画期間とする長期計画後期実施計画案に盛り込み、この中で病院誘致などに向けた新たなスケジュールを示した。 

 計画によると、回復療養型病院は13年度から用地交渉を開始し、14年度に基本構想を策定する。区は具体的な場所を明らかにしていないが、1万m2程度の敷地を候補に昨年末の時点で数カ所の用地をピックアップしている。 

 区が建設・運営する区立病院ではなく、事業者を誘致する計画のため、区が土地を取得または借り受けて事業者に貸与する方法や土地所有者と事業者が直接用地契約を結ぶ事業手法などを想定している。 

 区は11年度に用地測量と土地鑑定の事業費として計約1000万円を計上していた。新年度予算には繰り越せず、用地のめどがついた段階で補正計上する方針だ。 

 一方、2次救急病院は3ha程度の用地が必要と見ており、12-13年度の2カ年で調査・検討を進め、14年度には用地を選定する。 

 順天堂大学付属練馬病院の増床計画は、11年度末に候補地を選定する予定だったが、現病院の敷地内や隣接地に適地がないことから、現時点ではめどがついていない。 
このため、今後は範囲を広げて候補地を探し、12年度中に設計に着手したい考えだ。実施計画上では、13年度の着工、14年度の完成を目指している。 

 区の基幹病院として重要な役割を担っている同病院は稼働率が年平均96%を超え、1日当たりの外来患者数も1200人以上と多く、400床の病院としては受け入れ能力が限界にきている。 
このため、病院側も拡充が必要とみており、区との協議検討などに応じている。