舞鶴市の「医療再編」承認 中丹地域の再生計画巡り 厚労省の識者会議

2012.03.15

舞鶴市の「医療再編」承認 中丹地域の再生計画巡り 厚労省の識者会議 /京都府 
2012.03.14朝日新聞   


 舞鶴市にある公的病院の再編を盛り込んだ府の「中丹地域医療再生計画」が、厚生労働省の有識者会議で承認された。 
13日、市が発表した。 
各病院が専門機能を強化し、連携することで地域医療の充実を図る内容。 
市は2012年度中にも、核となる舞鶴地域医療連携機構を発足させる。 


 計画では、舞鶴医療センター、舞鶴共済病院、舞鶴赤十字病院が、それぞれの特徴的な医療分野の機能を強化する。 
舞鶴市民病院は舞鶴赤十字病院の隣接地に移転して療養病床だけとなり、急性期、回復期の医療をバックアップ。さらに、舞鶴医療センター敷地内には府の舞鶴こども療育センターが移転し、舞鶴市休日(夜間)急病診療所も新設する。いずれも13年度までに体制を整える。 

 総事業費は72億7800万円。大半は各病院の経営母体や府、市の負担だが、25億円は国のお金で設けた基金を充てる。各病院の事業内容や事業費(基金の配分)は表の通り。

 この地域医療再生計画は、主に舞鶴市内の現状について 
(1)多すぎる病床の削減 
(2)医師の偏在と不足の解消、が大きなねらいだ。 

現在の総病床数は1115床だが、計画では197床減って918床に。 
しかし、医師の配置や確保の見通しは不透明なため、開会中の定例市議会でも指摘が相次いでいる。 
それらの方策も含め、対策を練る中心となるのが舞鶴地域医療連携機構だ。 
市は、医師会や各病院、府に参加してもらう方針で、近く準備会を立ち上げる。 

 一方、厚労省の有識者会議では、 
「公的病院の役割分担だけが地域医療のすべてではない」 
「舞鶴市民病院の療養病床化は採算が取れないと思う」 
など、民間の医療機関の役割も含めた計画づくりを求める意見があったという。(伊藤誠)


 ■中丹医療圏での病院機能強化事業 

 【医療施設など(事業主体)】舞鶴医療センター(独立行政法人国立病院機構) 

 【病床数】一般280 

 【事業内容】脳卒中センター・周産期サブセンターとして設備強化 

 【事業費(うち基金)《単位:円》】24億8500万(12億) 

   * 

 【医療施設など(事業主体)】舞鶴こども療育センター(府) 

 【病床数】一般30 

 【事業内容】舞鶴医療センター敷地内に移転し、小児医療充実 

 【事業費(うち基金)《単位:円》】12億5千万(2億5千万) 

   * 

 【医療施設など(事業主体)】舞鶴市休日(夜間)急病診療所(舞鶴市) 

 【病床数】―― 

 【事業内容】舞鶴医療センター敷地内に設け、1次救急医療充実 

 【事業費(うち基金)《単位:円》】1億(0) 

   * 

 【医療施設など(事業主体)】舞鶴共済病院(国家公務員共済組合連合会) 

 【病床数】一般310 

 【事業内容】循環器センターとして設備強化 

 【事業費(うち基金)《単位:円》】3億7千万(1億5千万) 

   * 

 【医療施設など(事業主体)】舞鶴赤十字病院(日本赤十字社府支部) 

 【病床数】一般150・回復リハビリ48 

 【事業内容】リハビリテーションセンターとして設備強化 

 【事業費(うち基金)《単位:円》】13億2300万(5億) 

   * 

 【医療施設など(事業主体)】舞鶴市民病院(舞鶴市) 

 【病床数】療養100 

 【事業内容】舞鶴赤十字病院横に移転し、療養病床だけに 

 【事業費(うち基金)《単位:円》】11億(5千万) 

   * 

 【医療施設など(事業主体)】福知山市民病院(福知山市) 

 【病床数】一般340・結核等14 

 【事業内容】救急医療の機能向上 

 【事業費(うち基金)《単位:円》】2億(1億) 

   * 

 【医療施設など(事業主体)】綾部市立病院(綾部市) 

 【病床数】一般206 

 【事業内容】救急医療の機能向上 

 【事業費(うち基金)《単位:円》】2億(1億) 

   * 

 【医療施設など(事業主体)】緊急時放射線検査施設(府) 

 【病床数】―― 

 【事業内容】舞鶴赤十字病院に施設整備 

 【事業費(うち基金)《単位:円》】1億5千万(全額) 

   * 

 【医療施設など(事業主体)】舞鶴地域医療連携機構(舞鶴市) 

 【病床数】―― 

 【事業内容】舞鶴市の医療機関の連携強化・医師確保 

 【事業費(うち基金)《単位:円》】1億(0)