白銀会、経営再建へ 再生機構が支援

2012.03.23

白銀会、経営再建へ 再生機構が支援  (3・23 北国新聞) 

医療法人社団白銀会が経営する林病院=金沢市本町1丁目 
 多額の負債を抱え、林病院(金沢市本町1丁目)を経営する医療法人社団白銀(しろがね)会(同)に対し、企業再生支援機構は22日、再建支援を決めた。同会は機構の支援下であおぞら債権回収(東京)、北國銀行、北陸信用金庫などの取引金融機関から約28億円の債権放棄を受ける。 

新たなスポンサーとして富山第一銀行が支援する。 
 機構の支援で経営再建を目指すのは、病院関係では全国で5件目。 
北陸三県では「芝政ワールド」を運営する芝政観光開発(坂井市)以来、2件目となる。 

 計画では、理事長を務める林道子氏(69)が病院の土地や建物など12億4千万円分の不動産を白銀会に譲渡。 
同会が対価として林氏の債務を免責的に引き受ける。 

 その後、林氏は個人事業を清算。駐車場事業については別会社を設立する。 
白銀会の現役員は全員辞任し、新理事長には医師の松田一郎氏が就く。 
金融支援で白銀会が引き継ぐ負債を圧縮でき、従業員116人の雇用を維持する。 

 林病院は1969(昭和44)年、道子氏の夫の林征一郎氏が個人事業として開設。 
経営は順調だったが、バブル期に駐車場事業などの不動産投資で多額の負債を抱えた。 
征一郎氏は2005年に死去。 
事業を引き継いだ道子氏は09年に白銀会を設立したが、駐車場経営などは医療法人には引き継げず、不動産と多額の債務が個人に残った。 

 機構によると、白銀会は11年3月期で約42億円の有利子負債を抱えていたが、病院は約10億円の収入があり、約2億5千万円の利益を上げていた。 
高齢患者が多い内科病院で164床あり、常に満床状態だという。 

 富山第一銀行は「金沢市中心部の高齢者医療で重要な役割を果たしている病院であり、存続させる意義があると判断した」(債権管理部)としている。林病院側は「コメントできない」としている。