与謝の海病院が府立医大付属に 有識者会議が府に提言、来年4月にも

2012.02.15

与謝の海病院が府立医大付属に 有識者会議が府に提言、来年4月にも /京都府 
2012.02.14朝日新聞  


 丹後地域で最も大きい公立病院、府立与謝の海病院(与謝野町)の医師不足問題を検討してきた有識者会議が、府立医科大付属病院への移行を求める提言を府に出した。 

人事交流などをスムーズにして医師不足を解消するのがねらい。 
府は、来年4月にも移行させる考えだ。 


 府によると、自治体運営の病院が独立行政法人の医科大付属に移るのは他府県でも例がないという。 

 ベッド数295の同病院の医師数は49人。 
全員が府立医科大からの派遣だが、ベテラン医師が少ないうえ、放射線科や救急などの分野で医師の数が不足。 
舞鶴市や兵庫県の病院に診察を受けに行く患者も多く、赤字経営が続く。 

 一方、府立医科大には上京区に付属病院(ベッド数1065)があるが、ほかに地域医療の教育の場となる組織がなかった。 

 有識者会議(座長・藤田晢也〈せつや〉元府立医科大学長)の8日の提言によると、運営母体が府から独立行政法人に移ることで、府立医科大との人事交流がスムーズになり、診療科も設立しやすくなる。 

また、付属病院間の連携が密になれば、丹後地域の患者が高度な先進医療を受けやすくなる。 

 さらに、大飯原発(福井県)などで事故が起きた際に対処する拠点病院としての機能も期待されるという。 

 山田啓二知事は提言を受け、「地域医療の総合拠点とするため前向きに検討したい」と歓迎。 

府は、移行に向けて関係条例の改正・廃止の府議会での議決や、国の認可、独立行政法人の理事会の承認などの手続きを進める方針。 

 府医療課の担当者は「独立行政法人のメリットを生かして地域医療の問題を解消したい」と話している。