【埼玉】志木市民病院、日大付属化構想 「小児入院維持なら歓迎・・東京新聞

2012.02.27

【埼玉】                                   東京新聞

志木市民病院、日大付属化構想 「小児入院維持なら歓迎」

2012年2月17日

 

日大医学部付属病院への転換構想が浮上した志木市立市民病院

 志木市立市民病院改革委員会の長隆委員長が十六日示した市民病院を日大医学部付属病院にする私案。周辺自治体からは「小児科入院・救急が現状のように維持されるのなら歓迎」とする声がある一方、先月から二転三転する方針に「これで本当に落ち着くのか」という疑問の声も上がっている。 (上田融、杉本慶一)

 「必要なのは地域の小児救急医療を崩壊させない体制。それが守られるなら大変ありがたいことですが…」。県南西部の市長の一人はそう話しつつ言葉を濁した。背景には、この一カ月間の混乱に対する疑念がある。

 志木市の長沼明市長が、常勤小児科医三人の退職を理由に小児科入院の休止を宣言したのが先月十六日。周辺自治体は直後に存続を求める要望を志木市に出し、最大年間九千万円規模の財政支援を申し出た。

 危機感を強めた地域の医師会は、和光市の菅野病院を市民病院に代わる小児科入院・救急の受け皿にすると決定。志木市は菅野病院での体制が整う今年八月ごろまで、現状維持すると明言した。だが今月に入り、長氏が市民病院で小児科入院・救急を維持する答申を出すと明言。長沼市長は「答申を尊重する」としたため、菅野病院への機能移転は宙に浮く形になった。

 菅野病院は機能移転で、周辺自治体に多額の支援を求めており、実現のハードルは高い。しかも志木市は十六日の会見で、退職するとしていた常勤医二人が「市民病院に残る意向」と明らかにした。

 この問題で、上田清司知事は十六日、記者団に「(関係市町の)考え方を尊重する。知事の立場で県民全体の医療体制を守ることに関して言えば、良い体制ができればいい」と述べた。