仙台厚生病院・東北福祉大の医学部新設/卒業医師定着を推進/構想検討委




仙台厚生病院・東北福祉大の医学部新設/卒業医師定着を推進/構想検討委 
臨床・地域医療重視を確認 
2011.07.26 河北新報  
  

仙台厚生病院・東北福祉大の医学部新設/卒業医師定着を推進/構想検討委 

臨床・地域医療重視を確認 

 仙台市内に医学部新設を目指す財団法人厚生会仙台厚生病院(仙台市青葉 

区)と東北福祉大(同区)が合同で設置した基本構想検討委員会が25日、同病院で開かれた。基本方針の柱として臨床重視主義、地域医療貢献の二つを確認。医師不足の深刻な東北に、卒業生が定着しやすいシステムの構築を推進するとした。 

 委員会は非公開で開催され、終了後に久道茂委員長(元東北大医学部長)らが記者会見した。 

 教育方針は「病める人とその郷土に貢献することによろこびを見いだす医療人の育成」を掲げ、臨床医学の奥深さや進歩の速さ、面白さを理解できる教育を基本に据える。 

 研究方針では、総合医学、総合救急医学の研究に取り組み、一般医学分野では検査学・治療学に重点を置く。東日本大震災に関連した各種疾患の長期的調査、治療の研究にも力を入れる。 

 教育方針に関し、医師国家試験の合格率90%以上という具体的な目標を打ち出すべきだとの意見が出され、賛同を得たという。全寮制や、将来的な大学院設置も検討課題として提案された。 

 次回8月30日の委員会では、教員確保や施設整備、収支見込みを議題とする予定。久道委員長は「各委員のさまざまな視点から活発な意見交換ができた。今後の話し合いを通じ、より良い構想をまとめたい」と話した。 


震災関連疾患の研究重視 東北福祉大 医学部構想 地域貢献を掲げ 
2011.07.26 岩手日報  
  

 東北地方の医師不足解消のため、東北福祉大への医学部新設を目指す仙台市の仙台厚生病院と同大は25日、有識者らで構成する検討委員会を開き「臨床重視」と「地域医療貢献」を掲げた基本方針のたたき台を示した。 
放射線被ばくなど、東日本大震災で懸念される疾患の治療推進も研究方針として盛り込んだ。 

 たたき台では「卒業した医師が東北に定着しやすいシステムを構築する」と提唱。 
医療を通して東北の復興に寄与するとの文言も記したが、委員会では「医学部構想は医師不足解消が主目的」として「復興」を前面に押し出すことに慎重な意見もあったという。 

 教育方針では、臨床の最前線である病院での研修を重視し、ボランティア活動なども奨励するとした。幅広い医療に対応できるよう「総合医学」「総合救急医学」の研究に重点を置く方針。 

 記者会見した厚生病院の目黒泰一郎理事長は「医学部の設置が認められれば、東北の復興に対するインパクトあるメッセージになる」と述べた。