地方病院の建築単価高め/1平米当たり10~15万円増/総務省調査



地方病院の建築単価高め/1平米当たり10~15万円増/総務省調査http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/23907.html 
2010.01.28 日刊建設工業新聞   
  

 地方自治体が運営する公立病院の施設整備費が国の病院よりも高値で推移していることが総務省の調べで分かった。総務省が全国の公立病院施設を対象に実施した施設整備費の実態調査によると、1平方メートル当たりの建築単価は平均40・4万円で、国立病院機構の「病院建築標準仕様指針」で設定した建築単価25~30万円と比べ10~15万円の開きがあった。国立病院の建築単価は10年ほど前まで40~50万円で推移していたが、現在はコスト抑制に努めている。総務省も国と比較して「相対的に高い」と分析している。 

 総務省は、99~08年度に供用を開始した公立病院を対象に施設整備費(建築単価)のアンケートを行い、232病院の240施設から回答を得た。建築単価は、施設整備費から用地購入・造成費、解体撤去費、医療機器整備費を除いた額を延べ床面積で割って算出した。 

 調査結果によると、160万円以上と高額な2施設を除く238施設の1平方メートル当たりの建築単価は、平均40・4万円。高額な2施設を含めた場合の建築単価は41・4万円とさらに高くなる。 

 建築単価別の内訳は、20万円未満が5施設(2・1%)、20万以上30万円未満が33施設(13・9%)、30万円以上40万円未満が87施設(36・5%)、40万円以上50万円未満が74施設(31・1%)、50万円以上60万円未満が24施設(10・1%)、60万円以上70万円未満が9施設(3・8%)、70万円以上が6施設(2・5%)となっている。 

 国立病院の建築単価は現在、国の医療機関を統括する独立行政法人の国立病院機構が05年3月に改定した病院の規模・機能に応じた各部門の適正コストを示す「病院建築標準仕様指針」に基づき、1平方メートル当たり25~30万円と設定されている。同機構は04年4月の発足から、それまで40~50万円で推移していた建築単価について仕様を簡素化するなどしてコスト低減を進めている。 

 民間病院についても「建築単価は25万円よりもさらに低いところもある」(国立病院機構)という。公立病院の場合、今回の総務省の調査で建築単価30万円以上の施設が84%以上を占め、国や民間に比べ高コストであることが分かる。 

 公立病院のコスト高の原因について、厚労省や国交省、国立病院機構は「国の過去の単価をそのまま使っている」「必要以上の高スペックの部材(床や内装、外装など)を使用している」「市や町の建築仕様書を使うと高くなる」などの理由を挙げている。