静和病院 開設許可取り消し・・

静和病院廃院 地元「廃虚は困る」 跡地利用や病床配分、具体策見えず-東伊豆 
2011.12.09 静岡新聞 

 休止措置の有効期限を過ぎても病院が再開されないとして、県に開設許可を取り消された静和病院(東伊豆町奈良本)。廃院決定による跡地問題や医療圏域の病床配分をめぐり、地元関係者はさまざまな反応を示した。 

 「廃院決定はやむを得ない。地元としては病院が廃虚になると困る」。太田長八東伊豆町長は残された建物の今後を懸念した。静和病院を運営する医療法人社団静和会の理事は県や町に対し、高齢者施設として利用したい意向を伝えているが、具体的な計画は示されず、設備改修や手続きなど課題も多い。 

 廃院によって、賀茂医療圏域の基準病床数に対して145床の余裕が生まれ、賀茂地域医療協議会で地元病院への増床が議論になるが、決定まで時間はかかる見込み。同地域では2病院が来春開院する予定で、県賀茂健康福祉センターの金田ゆり江医療健康部長は「地域の医療状況は変革期で、今すぐ配分について協議するのは難しい」と説明する。 

 来年5月に下田市に移転する共立湊病院(南伊豆町湊)の組合管理者・鈴木史鶴哉南伊豆町長は「将来的に増床を希望しているが、医療スタッフの確保も課題で指定管理者の判断に委ねたい」と慎重な姿勢を見せる。来春、河津町に開設する伊豆今井浜病院は100床以上の増床を希望する意向。 

 県医務課の森貴志課長は「医師や看護師の不足はどの地域でも共通課題だが、賀茂は特に深刻。どの病院も医師確保を加速させることが増床の前提となるだろう」と指摘する。 

 診療報酬を不正受給したとして詐欺罪に問われている静和病院の元院長らは上告中。 

 【写説】廃院が決定した静和病院。門は閉じたままで人の出入りはほとんど見られない=8日午後2時半ごろ、東伊豆町奈良本